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【最近読んだ小説紹介②】辛くて逃げてしまっても、その先に居場所はきっとある
こんばんは。けんぼーいです。
最近は、音声を編集することにハマっていて、自分で収録した音声にBGMを入れたり、効果を入れたりして遊んでいます。
形になるにはもう少し時間がかかりそうですが、コツコツと頑張っていきます。
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さて、本日は月曜日ということで、先週読んだ小説を紹介して行こうと思います。
かがみの弧城(上・下) 辻村深月
学校での居場所をなくし、閉じこもっていた“こころ”の目の前で、ある日突然部屋の鏡が光り始めた。
輝く鏡をくぐり抜けた先にあったのは、城のような不思議な建物。
そこには“こころ”を含め、似た境遇の7人が集められていた。
なぜこの7人が、なぜこの場所に――
すべてが明らかになるとき、驚きとともに大きな感動に包まれる。
生きづらさを感じているすべての人に贈る物語。
本屋大賞受賞ほか、圧倒的支持を受け堂々8冠のベストセラー。
この本は本当に圧巻でした。
ぼくがこの本から感じたことは、学校がすべてではないし、”行くのが辛かったら逃げてもいいんだ”ということでした。
そして、苦しんでいるのは自分だけでなく、自分以外にもいるということ。
子どものころの学校というと、”絶対的なもの”で、そこにしか自分の居場所がないと考えてしまいがちだと思います。
・親からの期待
・周りの人の目線
・若いがゆえの行動の制限
このような要因が重なって起こります。
しかし、そんな色んな要因なんてふっ飛ばして、逃げてもいいんです。
この本を読んでそう感じました。
”物事から一歩引いてみること”によって、見えてくるものも必ずあります。
上下に分かれていて、ページ数が多いですが、とても読みやすかったです。
読書に抵抗がある人にもオススメとなっています。
#こころちゃんを応援したくなる
#でも、他の六人も目が離せないんだよな〜
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昨日がなければ明日もない 宮部みゆき
「宮部みゆき流ハードボイルド」
杉村三郎シリーズ第5弾。
中篇3本からなる本書のテーマは、
「杉村vs.〝ちょっと困った〟女たち」。
自殺未遂をし消息を絶った主婦、訳ありの家庭の訳ありの新婦、自己中なシングルマザーを相手に、杉村が奮闘します。
宮部みゆきさんの大人気シリーズである「杉村三郎シリーズ」第五弾です。
第五弾であるため、第一弾から第四弾は読んでいないとダメかというと、全然そんなことないです。
杉村三郎の歩んできた人生の背景こそわからないですが、この本だけでも十分に彼の性格が伝わってきます。
#最初から読んだら読んだでおもしろい
#ちなみに杉村三郎の人生は壮絶です笑
この本の見所はやはり、表題にもなっている「昨日がなければ明日もない」です。
探偵である杉村三郎のもとに「子どもの命がかかっている」という悩みを抱えた母親が来ます。
#それは探偵に相談することなのか?
#ぼくだったら警察に行く
表面的にみたら、ただの探偵への依頼ですが、この母親が考えていることはそんな”単純なことではなかった”です。
もっと”策士”で、もっと”計算高い女性”でした。
最後まで読んだ時に、そういうことだったのかと納得し、「これぞ宮部みゆき!」というような作品でした。
ミステリー好きにはたまらない作品になっています。
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小説紹介はこれで以上になります。
やはり小説には、ドラマや映画などとは違った良さがありますね。
ドラマや映画などは見る時にはもう作品として完成しています。
一方、小説は”文字から”その人の顔や、その場所の風景など、自分の頭の中で想像して、ようやく作品が完成します。
けんぼーい的オススメの小説の読み方は、実写化したら誰を起用するかというのを考えながら読むことです。
さらにおもしろく小説を読めるのかなと思います。
是非試してみてください!
2021年7月12日 けんぼーい