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詩 : 着地点を目指し

「着地点を目指し」

若いと思っていた頃は
確たる形にさえ出来てもいないのに
湧きあがる余りある
根拠のない自信だけを持って
生きていたような気がする

さて まがりにも
何もしなくても時間だけは
誰にでも等しく
体の進化に抗えず時は過ぎていく

生きてきたことで得たものは残せたか
回収すべきものが
あったのではなかろうか
などと 
独り言をぶつぶつ言う老人になっていた

しかし
自分しか感じ 体験した
何か大切なことを伝えなくていいのかと 悪あがきを思い立つ感覚が
むくむくと 湧き上がる

どんなに時代や文化が変わろうとも
普遍的で残すことが
余りにも多くある事に
今の私たちの時代が犯した罪を
きちんと記録し
どこが分岐点だったかを
反省を交えながら残さないと
航海の羅針盤の磁石が
止めどなく回転するのでは
と心配しだした

何万年もかけて
作り上げてきた自然体系へ
人間以外の者たちへ
愚かな行為をしてきた事さえ
無かったことには出来ないと
誰しもが云わずとも
分かっておきながら
やって来た行為は
その時間より遥かに掛かる

普遍的に守り残す
着地点を今からでも
記録し
話し合う話し合う何かが
着地点と感じる

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