詩　：　空を飛べる日が来たとき

「空を飛べる日が来たとき」

憧れていた事が
もし　出来てしまった時
私はいったい
次　何を目指すのだろう
いっぱい胸の中で
膨らんでいたはずなのに

あと　一歩の気持ちを持ち
仮に夢に近づけるとするなら
そのまま胸の中の金庫に
温めて置いた方が
楽しみを先延ばしで嬉しいと
思うかもしれない
まだ　頭の中でしかない希望

大切なことは
自分しか出来ない事なんだと信じ
意思を持って
少しだけ
少しでも
何かのアクションを始める事だと
もう一人の僕が
急かして背中を
ポンと優しく叩く

昨日　殻をやっと破り出たばかり
初めて見える外の景色は広すぎて
眩しく　焦点が合わない

今　僕は親鳥の巣の中で
飛ぶ事の大切な事を
教えてもらったけど
明日の天気や風さえ
気になって仕方ない

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