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ケトーシス状態って何?
こんにちは。パーソナルトレーナーの助政桂多です。
皆さんケトーシスって聞いたことはございますか。
糖質制限をすることによってエネルギー回路が切り替わり、糖質の代わりに肝臓から作り出されたケトン体がブドウ糖と同じような役割を果たします。
同時に中性脂肪から脂肪酸取り出し、エネルギーとして使う状態のことを指します。
今回はこのケトーシスについて、詳しくお話していきます。
ぜひ、最後までお付き合い下さい。一人でも多くの方にこの記事がお役に立つことを願っております。
1、ケトン体とは
最近ダイエットがブームを超えて、一般的な事柄として日常に溶け込んできています。
ダイエットと言えば、糖質制限や脂質制限、カロリー制限など、何かを制限して体重を落としていくものです。
今回は、特にこの中でもケトジェニックで活躍するケトン体について、まずは書いていこうと思います。
ケトン体とは?
ケトン体は脂肪合成や脂肪分解の過程で発生する中間代謝産物です。
糖質を制限して体内に蓄えられているグルコース(ブドウ糖)が枯渇すると、筋肉中や脂肪細胞にある脂肪酸がエネルギーとして使われる仕組みがあります。
ケトン体とはこの脂肪酸から作られます。
肝臓内で中性脂肪をケトン体に変換する作業がおこなわれ、作られたケトン体は肝臓から放出され、血液の流れに乗ってエネルギーとして使われます。
つまり、体内の糖質を極力抑えてケトン体がたくさん出ている状態を作れていれば、脂肪が良く燃えている状態と言えるのです。
ケトジェニックダイエットは、このケトン体をいかに上手く活用することができるかが唯一の鍵となります。
2、ケトーシスとは
続いてケトーシスとは何かということをお話します。
ケトーシスとは別名高ケトン血症といい、ケトン体が血液中に増加した状態です。
つまり糖質を制限して体内のグルコースがなくなり、中性脂肪を肝臓内で分解して、ケトン体が作られます。
エネルギー源が糖質でなく、ケトン体がメインで使われるようになった状態を「ケトーシス」と呼びます。
このケトーシス状態を維持することが、ケトジェニックダイエットでは肝になります。
具体的には、適度なタンパク質・低糖質・高脂質の食事を継続することで、ケトーシス状態を保つことが可能です。
このように糖に代わり、ケトン体をエネルギー源として活用する状態を作り出すのが糖質制限ダイエットの本質です。
実はこのケトジェニックダイエット方は、糖尿病患者や癲癇(てんかん)やアルツハイマー病、心疾患などの生活習慣病に対する療法として、広く用いられているので、医療現場でも実績のあるエビデンス(科学的根拠)として知られています。
ですが、持病のある方や知識のない方が、自己判断でケトン食療法を行うことはおすすめできません。
なぜなら、ケトン体が体内で増えるということは標準的な状態ではなく、生命を維持するための防御反応を利用していることだからです。
また、メリットだけでなく、デメリットも有ることを念頭に入れておくことも大切です。
ケトジェニックダイエットの副作用としては、急性症状にはむかつき、吐き気や無気力、慢性的にはLDL-コレステロール値の増加、微量ミネラルの欠乏、アシドーシス(酸塩基平衡異常)、尿結石などが挙げられます。
ですので、特に持病をお持ちの方は、担当医に相談してから、正しい知識を持った方の指導の元でおこなうようにしましょう。
3、ケトジェニックでケトーシスになる
ここではケトーシスになるための正しいケトジェニックの方法をお話します。
ケトジェニックダイエットは、糖質を極端に抑えることで、体内にケトン体を増やし、エネルギー源としてケトン体を使うことで痩せるというものです。
ケトン体は脂肪が分解されてできるものですので、ダイエットの効果が期待できるというものになります。
ここで素早くケトーシス状態になるための、食事方法をお伝えします。
1、糖質は1日あたり60g以下に抑えます
1日3食ですと1食あたり20g以下にするということです。
例えば白米茶碗1杯150g摂取すると、糖質量は55gになりますので、主食に炭水化物は食べないほうが良いことがわかります。
2、タンパク質は多めに摂取する
具体的には体重1kgあたり1.5〜2.5g(体重60kgの場合60×1.5〜2.5=90〜150g)動物性や植物性タンパク質をバランス良く食べましょう。
肉、魚、大豆製品、卵、乳製品などを摂取します。
プロテインなどのサプリメントを活用すると、より目標量をクリアしやすくなりますので、取り入れて見てください。
3、葉野菜などは両手一杯分、食物繊維に換算すると20g以上を目安に
ただし根菜類(れんこん、にんじん、ごぼうなど)やイモ類、果物類は糖質が多いので少量にしましょう。
4、良質な脂質をたっぷり摂りましょう
具体的にはオメガ3脂肪酸をメインに摂取します。
青魚に特に多く含まれています。DHAやEPAも豊富です。
その他アマニ油、えごま油、中鎖脂肪酸のココナッツオイル、MCTオイルなども上手に活用します。
調理油はオリーブオイルなどのオメガ9脂肪酸を使用しましょう。
便秘予防やお肌の保湿効果につながります。
ケトジェニックダイエットのメリットは、短時間で脂肪燃焼できるだけでなく、アンチエイジング効果やアレルギーの改善、食後の眠気改善、空腹を感じなくなる、脳の活性化など、恩恵もたくさんあります。
これからダイエット始めようと思っている方がいれば、食事指導を有知識者から受けながらケトジェニックダイエットをすることを、強くおすすめします。
4、最後に
いかがでしたでしょうか?
今回は「ケトーシス状態って何?」についてお話しをしました。
今回も最後まで読んで頂き、誠にありがとうございます。
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TRAINER'S GYM(トレーナーズジム) 曙橋店で
オーナー兼トレーナーをしています。ホームページはこちら。
パーソナルトレーナー
助政桂多