【noteクリエイター必須本】文章を書く人なら持っていると便利な一冊『記者ハンドブック』
文章を読んでいる時にはなかなか気づかないが、文章を自分で書くようになると、日本語の難しさに気がつく。
たとえば、
作る
造る
創る
つくる
これらは同じ意味のようで、実はちゃんと使い分けがされているのである。
「家をつくる」と書きたい時、一体どの「つくる」が適当なのか、文章に相当長けている人でないとパッとわからない。仮に一度調べたり知ったとしても、膨大な数の日本語や漢字の使い分けを覚えることは難儀であり、すぐに混然としてしまうのだ。
(ちなみに、家をつくるは、造るが適当である。作る=小規模のもの、造る=大規模のもの、創る=創造、独創を強調する場合、つくる=抽象名詞を対象にする)
そんな日本語の使い分け方、適当な語彙の選び方や基本的な文章の書き方が網羅されているのが、この『記者ハンドブック』なのである。
本書はあくまで『記者』ハンドブック、となっているが、記者に限らず文章を書く全ての人が一冊持っておくと大変便利なので、noteクリエイターには非常にお勧めできる。
「別にこんなの知らなくても文章なら書けてるからいらないよ」
と思われる方もおられると思うし、正直なところ僕自身もそう思っていたのだが、膨大な量の本や文章を読んできた結果、こういう日本語の細かなニュアンスを使い分けられるか否かが、一流の文章とそうでない文章の分かれ目なのだと気付かされた。
いわゆる「文才がある」とされる人たちは、細かな語彙の使い分け、句読点の付け方、文章全体のバランス感覚、誤読を未然に防ぐための工夫……、などなど枚挙に暇がないほど様々な意匠を文章に凝らしている。
自分が書く言葉に、こだわれるか、こだわれないか、その一点に書き手としての技量が試されているといっても過言ではない。
とまあ、少し大げさな物言いをしたけれど、文章を書く際に一冊あると非常に便利なのは間違いないので、頻繁に文章を書かれる御仁は本書を机の上に置いておくことをお勧めする。また読み物としても面白く、「文章にこんなルールがあるなんて知らなかったぞ……!」と驚かされたので、暇な時にパラパラとめくるのもよいかと思う。
文章に磨きをかけてくれる『記者ハンドブック』、ぜひ手に取ってみてください。
↓最新版がこちら。辞書と同じで新しい方が新しい言葉が載っているというだけで、少し古くなっても問題なく使えるので、古い版でも大丈夫です。
↓僕が持っているのは第12版。