
学校のデジタル化による環境の変化【257限目】
2025.2.27
学校のデジタル化(ICT化)は、児童・生徒や教師の教育内容に大きな変化をもたらしました。
私が子どものころに受けた教育環境とは違う点も多く、また、若い先生や教師になろうとしている学生でも、子どもの頃と違う点があると思うほど、教育現場が激変しているのが今の時代だと思います。
しかし、教師は現場の環境が変わっていても、変わらないことは、日々子どもたちの学びと育ちを支え、いろいろな問題と格闘していることです。
【256限目】にも書きましたが、デジタル化のメリットも多く、これからもどんどんデジタル化が進んでいくと思います。
教育環境が変わっても、教師が子どもと向き合い話し合って、信頼し子どもに任せるところは任せ、見守り待ち、時には支えていく教育は、今までとは変わることはないと思っています。
デジタル化による子どもへの影響
・荷物が軽くなり、持ち運びが容易になる
・オンライン授業が増えることで、時間や場所にとらわれずに学びを進めることが出来るようになる。
・デジタル教科書や教材などを活用することで、音声や動画、アニメーションなど、紙の教科書や教材よりも多くの情報に触れることが出来る。
・学習活動の履歴がデータとして蓄積されることで、自分の学習を振り返ることが出来る。
デジタル化による教師への影響
・公務や事務作業がデジタルツールによって自動化される。
児童・生徒の学習状況やテストの記録、健康診断の結果などを電子データとして管理することで、子どもたちの状況把握や指導方針の検討などがスムーズに行えるようになり、適切なルールの下で、教師間の情報の水平展開をして、相互理解し活用できるようにすることが出来ます。
デジタル化のデメリット
・画面を見続けるけることに視力が悪くなる可能性がある。
文部科学省が発表しているデータによると、児童・生徒は年齢が上がるにつれて、近視の子どもたちが増える傾向があり、見えにくい情報を無理に見ようとすることで、視力や姿勢が悪化し、その後の生活に支障が生じる可能性は無視できないとのことです。
・文字を書く力が低下する恐れがある。
デジタル教育では、文字を書く力が低下することも懸念されています。従来は手で文字を書いていた機会がデジタル機器に奪われることにより「漢字は知っているし、読めるけれど書けない。」という児童・生徒が増加する。
字を書く機会が少なくなって筆圧が弱くなったのか、子どもたちはHBの鉛筆を使っていたのが最近ではBや2Bがよく売れているそうです。
社会や教育のデジタル化において、漢字や文字との向き合い方自体が変化しつつあります。
・分からない問題の答えを簡単に調べられる。
子どもたちはデジタル教育の中で、インターネットを使った情報収集の機会を得ます。「自分で考えて分からないことは、ネットで調べればいい」という考え方が当たり前になってしまうと、学習の本質的な理解(自ら考え、行動する)からは遠ざかってしまいます。
・ネットワークの不具合による影響
ネットワーク環境が悪ければ映像がストップしたり、送信するのに時間がかかったりと、授業が大幅に遅れる可能性がある。
・教師の知識不足による負担が増える。
デジタル化が進めば、教師の負担が軽減できますが、パソコンに不慣れな教師にとっては、慣れるまでに大きな負担となります。教える立場である教師がしっかり把握できていないと、児童・生徒にも影響が出てきて、場合によっては教育格差につながる恐れがあります。
デジタル化が進む中で、教師を対象とした研修も必要です。ITCの専門教育を受けることが出来れば、教師間の理解・解釈にばらつきは生じにくくなります。
また、子どもが授業と関係のない操作をしてしまうなどの活用面の問題があります。今後無限化する情報の中から、適切な(正しい)情報を子どもたちが選ぶことが出来るように、学校や教師・保護者がサポートすることが出来るかが今後の課題です。
これから
GIGAスクール構想の推進により、学校現場のICT環境は大きく変化しています。学力や問題解決能力、コミュニケーション能力も向上させることができます。
メリット・デメリットはありますが、どんなに環境が変わっても、教育という営みはずっと続いていきます。
新しいことを取り入れるときには沢山の失敗もあると思います。教師も子どもも失敗から学び、失敗しても大丈夫という安心感をもって取り組むことで、共通の話し合いができ、子どもがあきらめず、またチャレンジできる環境を作ることが出来ます。自分らしく自由に学習に取り組み、自己を高めていく学びになっていくと思います。
学校教育がデジタル化を取り入れることで、子どもたちにとって適切な環境で学習できるようになることを願っています。

【今週のけい先生】*担当:夫(父)
今週は、雪が降ったりして寒かったので、けい先生はトレーニングに行く以外は外出や庭仕事などは少なく、家の中で過ごしていました。
家に閉じこもっていたので、以前に買っていた春物の布地を出してきて、ワンピースを作っていました。
その後、亡き母のタンスの中から羽織を出してきて、ベストを作っています。これはもう少しで完成するようです。今週は家でできることをしていました。
【編集担当より】
ここ数日一気に暖かくなってきました。明日は、大阪も18℃だそうです。運営しています社会人サッカーで、明日天然芝の競技場が利用できますので、最高のお天気なので芝生で昼寝をしてやろうと思っています。
デジタル化ということで、最近では本を読むことが少なくなりました。明日は、グランド当番で朝から夕方まで競技場にいますので、少し趣味の本なども持参しまして、読書でもしようかと思います。
なんだかんだ一周回って、やっぱ紙がいいよねと、最近本を買うようになりました。休みの日には、よくジュンク堂に行っていましたが、ここ5年くらい行っていないのに気づきました。
店員さんのおすすめの小説を読むのが好きです。新しい本との出会いにワクワクすることを、すっかり忘れていました。難波にジュンク堂ができたときの感動を思い出しました。
春の陽気に誘われて、ワクワクした週末を過ごしたいと思います。