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仕事ってハードルが高い

最近考えていたことの
ベストアンサーを頂いたと思いました。

「声に出して読みたい日本語」の著者で教育学者の齋藤孝先生が、テレビでのお悩み相談室で話していました。

15才から引きこもりで10年間全く外に出れず、欲がなくなってしまった25才の男性の親御さんからのご相談でした。

中学2〜3年の大切な成長時期
心の転換期に大きなダメージを負って立ち直れなくなってしまったケースです。

齋藤孝先生は丁寧にお話して下さいました。

「仕事は後
 経済的自立は1番最後です

 こういう場合
 仕事ってワードは
 1番使ってはいけません」

まず
御本人に欲が全くないと言うことが問題なので

①外に出る
 親御さんと一緒に美味しいもの   を食べに行く

②お金を使って習い事をする
 自信をつけると向上心が出て来て生きる意欲が出る

③勉強したい気持ちが出て来たらお金を出してあげる

②を通過すると
④稼ぎたい意欲が湧いてくるので親のコネで簡単な仕事をさせてみる

いわいる
就労支援のようなキツいことは一切言っていませんでした。

世の中は
◯お金を使ってサービスを受ける
   ↑↓
○サービスを提供してお金をもらう

この2つで成り立っていますが
仕事をすると言うことは最もハードルの高いこと

私もこの段階を経て社会復帰をして来ましたが
最終的な目標の
○バレエの先生の資格を取りたい
の寸前に先生に
「自分の稼いだお金でバレエをしなさい」
と言う言葉を受けて
奈落の底に突き落とされました。

心の回復期には期限がありません。
経済的自立が出来なくても
精神的自立が出来て
御本人がそれで幸せならば
他人は問答無用と言うことです


それぐらい働くと言うことは
とても大変なことだそうです

働かないことやニートを推奨している訳ではありません。

この番組を見ていて
「御本人に欲がない」と言うことにびっくりしてしまいました。

これは精神的な病気や名前だけがひとり歩きしてしまった発達障害ではないことが伺えます

きちんと眠れて
家の中で親御さんと適切な距離を取りながらコミュニケーションが出来ている

生きているだけでも充分じゃないかなとも思えます。



私が知っている限り
中途障害で就労支援を受けすんなり就職が出来てずっと働けている人はたったひとりです

働くこと
自分で稼ぐことは
正義でも自立でもない

高慢な人が考えた古い常識です

専業主婦も事務作業も
家事手伝いも立派な仕事
なくては家庭が回りません

私のお世話になった女性が
「専業主婦って大変よ
 (現実から逃げるために)
 仕事してるんだから〜」

家族って人によっては重い足かせかもしれませんが
家庭や自分の住む場所がきちんと整えられていなければ、健全な心は育たない

仕事は逃げ道
家庭は安全

これ両立不可能

それを平気でしている現代人は
ごくわずか

私は弱者の味方でいたい


○後日談
私のバレエのお話は、先生は私を大切に育ててくれたので、なんとかバレエを辞めないで続けられる他の道を一生懸命書いたお手紙を頂きました。今考えると自分の視野の狭さと若さ故の身勝手さで、絶縁みたいな形になってしまいましたが、自分で探した他のお教室に行ってみたら、自分が思っている以上の実力があることに気付かされました。先生にはその当時は何の感情もなかったのですが、それで満足してしまい夢は叶いませんでしたが、今の私の肥やしと土台になっています。中途半端なようでモヤモヤして終わってしまったことが、本当は潮時だった‥


ヒヤシンス3ヶ月目でやっと咲きました😊


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