人に使われる経験
「起業、独立するには
人に使われた経験をしないと…」
友人が放った言葉です。
ハタチぐらいの男子が
就職もしたこともないのに
好きな仕事で
独立して起業するのは
難しいってことです。
10代後半から
丁稚奉公でもしないと
自分自身の能力が
なかなか認めてもらえないってことです。
でも今時
丁稚奉公なんてないんです(笑)
職人の世界では
ひと昔前までは
中学校を卒業するかしないで
家業を継ぐ為技術を身に付ける為に
こんなことが当たり前にありました。
亡くなった私の叔父が
中学卒業して家業の工務店を継ぐ為に
丁稚奉公に行って祖父の跡を継いで
家業を繁栄させました。
こういう人が
生まれながらにカリスマ性がある
人格者なのでしょうね
その影武者をしていたのが
私の父です。
学校に行けない
資格の取れない叔父の替わりに
工業高校に行き
昔のNECの子会社に勤め
家業の手伝いをしながら
夜学に通って2級建築士の資格を取りました。
営業は兄で社長
実質働きながら
資格を沢山取っていく平社員が弟
でも
その頑張り屋さんの父が昔
「兄貴、ひとりであの仕事したんだってよ」
こんなこと言って
兄貴には全く敵わない発言をしていました。
営業しかやっていなかった社長は
やっぱり技術も凄かったってことです。
私の父は
営業が苦手です
自分ひとりで
営業と管理をすることが出来ません。
使われる人間は
人を使うことが難しいってことです。
振り返ると
私も一種の丁稚奉公を10代後半に経験した
珍しい人種です。
その後バイトをしながら
専門学校に一時期通い
専門学校で
広く浅く勉強することが腑に落ちず
1回講義を受けただけで
自己判断で専門的なことは
きちんと学んだ方がいいと思い
なんだかわからない
ダンスレッスンを辞めて
バレエを習いに行き
元々通っていた個人の音楽教室に
戻りました。
バレエのお教室では
先生がワンマンだったので
その人のお手伝いをしながら
来ないレッスン生に教えながら
自分も先生の個人レッスンを
割引で週4で受けていました。
営業しながら(みんなに愛想を振りまく)
技術を身に付けられることも出来るんです。
※当たり前なんですが
つまり
自己管理能力の高い人は
ひとりで全ての仕事が可能なので
独立起業に向いているんです。
「人に使われた経験?」
友人に言われてから
何年も経って
この意味が理解出来ました。
ただ
ひとりで仕事をやる人は
能力にも長けていますが
「努力が必ず結果として現れ報われる」
こんなリゲイン世代の考え方に
なってしまう場合もあります。
私の彼を見ていると
その努力さえもなかなか認められない報われない人もいることがわかりました。
だから敢えて言いません。
「経験値と努力は必ずしも比例しない」
世の中には
如何に口ばっかりの人が多いか
努力とは他人に見せつけるものでも
押し付けるものではなくて
自分が如何に充実しているか
それを評価してくれる人は
必ず現れる
こう言い換えれれば
伝わりやすいのでしょうか