人を信じるのは悪いこと?
「人間って弱いんだよ」
父のこのひと言で
何だかずーっとモヤモヤしてたことがわかってきました。
私は母に
「簡単に人を信用するんじゃない、人に好かれることは悪いこと」
こんな風に言われて育ちました。
この母の考え方は厳しい以前にとても淋しい人なんだなと思いました。
人って魔が差したりすることがあるけれど、友達のお金を使い込んだり、借金をしたり、事業を拡げたくなったり…そんな話は父の世代にはよくある話だったみたいです。
父の周りには私以上に変わった人たちが集まります。
沢山土地を持ってたら騙されて海外でカジノで一瞬で全て失った
とか
それって元手や地があるから出来ることで、しょっぱい生き方をしている私たちにはかなり縁遠いおとぎ話
そんな父も若い頃
友達に100万円貸したことがあることを知ってましたが、よくよく話を聞くと友達じゃなくて27才頃まで親友だった人だと知りました。
その親友はあちこち人に借金したり、ギャンブルしたりしてたそうで、父の中での薄暗い過去として残ってたようです。
「もう死んじゃったけどな…」
かく言う私も10才から23才まで自称親友に振り回されてた過去があります。
私の場合は呆れてものが言えない事柄ばかりだったので、相手を置いてきぼりにしてそのまま連絡を絶ちました。
人の弱みを握ることと
精神的に未熟で弱いことは
対照的である
全く違うと言うことです
公正明大に生きていれば悪いことには遭わないなんて言う人もいるが、それは本人の気持ち次第なのです。
親友に裏切られるって
やっぱり心の中でずっと折り合いがつきません。
でも父とそんな話をしたことで
「よくあることだよ、お金で水に流せたんだから」
「そっか、水に流すか…」
金の切れ目が縁の切れ目なんて言うが、お金じゃない場合はどうすればよかったのでしょうか…
相手の態度次第なのかな
良いひと=つけこまれる
こんな公式は多分稀なんだと思います。
人って案外素直で純粋な生き物です
人に優しくする
そう出来る父を私は尊敬してます
そして
好きな人や友達には尊敬出来る相手を選びたい
尊敬と尊重は全く違うけど
尊敬のうえに尊重が乗っかる感じで、人をステータスで見て測っていることから抜け出せない人には多分永遠にわからないのかもしれません