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中小企業社長のための羅針盤!成功への経営術

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迷える中小企業社長へ、羅針盤を授け、成功への航海を支援 このブログは、売上アップ、利益向上、人材育成、組織作りなど、経営のあらゆる場面で役立つ情報を提供します。 豊富な経験を持つ…
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2025年2月の記事一覧

会計を知らずして真の経営者にはなれない 稲盛和夫氏

はじめに 企業経営を成功に導くために必要な要素は数多くありますが、その中でも特に重要なのが「会計」の知識です。京セラの名誉会長である稲盛和夫氏は、「会計がわからなければ真の経営者にはなれない」と強調しています。本記事では、稲盛氏の考えを基に、なぜ会計の知識が経営に不可欠なのかをわかりやすく解説します。 会計の重要性とは? 私たちが暮らす世界は一見複雑に見えますが、その根本にはシンプルな原理があります。企業経営も同様で、会計という仕組みを理解すれば、会社の本当の姿を数字

中小企業が従うべき会計ルールとは?

【解説】中小企業が従うべき会計ルールとは? ■ はじめに 企業が適切に会計を行うためには、それぞれの規模や業態に合った会計基準を適用する必要があります。特に、中小企業にとって会計基準は経営判断や税務申告にも影響を与える重要な要素です。今回は、中小企業が従うべき会計のルールについてわかりやすく解説します。 1. 日本における4つの会計基準 日本には、企業の規模や業態に応じた4つの会計基準が存在します。 大企業会計基準(日本基準 J-GAAP) 中小企業の会計に関す

【対談】税理士と中小企業社長が語る「売上の計上基準と税務のリアル」

登場人物 税理士:佐藤先生(経験豊富な税理士) 社長:田中社長(製造業を営む中小企業の社長) ■ 売上の計上基準とは? 田中社長: 佐藤先生、いつもありがとうございます。今日は売上の計上基準について詳しく聞きたいんです。会計処理上のルールはある程度理解していますが、実際に現場で運用する際にどこまで厳密にすべきなのか、悩んでいるところです。 佐藤先生: 田中社長、こちらこそいつもお世話になっています。売上の計上基準は企業会計の基本的なルールですが、実務では悩ましいポイン

現行の中小企業向け投資関連税制を徹底解説

現行の中小企業向け投資関連税制を徹底解説 近年、日本の中小企業を取り巻く環境は急速に変化しており、生産性向上やデジタル化の推進が求められています。政府も中小企業の投資を後押しするために、さまざまな税制優遇措置を整備しています。本記事では、現行の中小企業向け投資関連税制の概要をわかりやすく解説し、実際にどのように活用できるのかを説明します。 1. 中小企業向け投資関連税制の概要中小企業が設備投資を行う際、国税や地方税の優遇措置を受けることができます。これにより、事業の成長

2025年4月から「65歳までの雇用確保」義務化!

2025年4月から「65歳までの雇用確保」義務化!中小企業の対応とシニア人材の活かし方 1. はじめに 2025年4月から、すべての企業において「65歳までの雇用確保」が義務化されます。これは改正高年齢者雇用安定法に基づく措置であり、高齢化が進む日本社会においてシニア人材の活用が求められるようになります。しかし、多くの中小企業にとっては、「どのように対応すればよいのか」「シニア社員をどのように活かせばよいのか」といった疑問や不安があるでしょう。 本記事では、「65歳ま

棚卸しが利益に与える影響をわかりやすくに解説!

棚卸しが利益に与える影響をわかりやすくに解説! 「棚卸しが利益に与える影響を説明するのは一苦労する…」 経理や会計の仕事をしていると、こんな悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか? 特に、経営者や営業担当者に「棚卸しって何? それって本当に重要なの?」と聞かれると、どう説明すればよいか困ってしまうことも。そこで今回は、棚卸しがどのように利益に影響を与えるのかを、初心者にも分かるように解説していきます! 1. そもそも棚卸しとは? 棚卸しとは、会社が持っている

会計で会社は本当に強くなるのか?

会計で会社は本当に強くなるのか? 「会計で会社を強くする」というテーマは、経営者の間でしばしば議論される問題です。確かに、ベンチャー企業の育成、M&A、イノベーション、従業員教育などは企業の成長に重要な要素ですが、それだけでは十分ではありません。実際、日本の法人約285万社のうち、どれほどの企業が適切な会計処理を行い、そのデータを基にした意思決定をしているのでしょうか? 会計は企業の筋肉となるか? 会計が企業を強くするという考え方には賛否があります。よく言われるのは、

簿記と会計ってどう違うの?

税理士と社長の簿記と会計のお話し【場面】 某カフェにて、社長と税理士がコーヒーを飲みながら打ち合わせ中。 社長: 「先生、ちょっと聞きたいんですが、『簿記』と『会計』ってどう違うんですか? うちの経理担当が『簿記と会計の違いも分かってないのに社長やってるんですか?』とか言うんですよ。いや、社長ってそういうことを考える仕事じゃないですよね?」 税理士: 「確かに社長の仕事は経営判断ですからね。でも、社長が『簿記』と『会計』の違いを知っていれば、経理担当者との会話がスムーズ

企業会計の未来 月次決算はなぜ重要なのか

シュマーレンバッハの動態論と企業会計の未来企業会計の世界には、数多くの理論が存在しますが、その中でも 「動態論」 の提唱者であるオイゲン・シュマーレンバッハは、近代会計学の巨星とも言える存在です。 彼の考えは「動くこと」を前提としており、これまでの「静かなる財務諸表」を揺るがすものでした。さて、そんな彼の理論が現在の企業会計にどのように影響を与えているのか、そして 「月次決算は経営の成行を速く注視し得るもの」 という彼の主張が、現代ビジネスにどのように活きているのかを見て

文豪ゲーテが考えた「商売の本質」とは?

ゲーテが語る複式簿記の妙:過去から学ぶ現代の経営哲学1. 文豪ゲーテが考えた「商売の本質」とは?「文学の巨匠ゲーテと簿記? そんな意外な組み合わせがあるの?」と思うかもしれません。しかし、ゲーテは単なる詩人や劇作家ではなく、政治家、科学者、法律家としても活躍した多才な人物。彼の代表作『ヴィルヘルム・マイスターの修業時代』(1796年)には、商業や経済に関する鋭い洞察が散りばめられています。 特に注目したいのが、劇中のキャラクター、ヴェルナーの台詞。 この言葉には、商売の

ロビンソン・クルーソーから学ぶ簿記の大切さ

みなさん、ロビンソン・クルーソーの小説を読んだことがありますか? 『ロビンソン・クルーソー』は、18世紀にイギリスの作家ダニエル・デフォーによって書かれた、世界的に有名な冒険小説です。物語は、若きロビンソン・クルーソーが親の反対を押し切って船旅に出るところから始まります。ところが、彼の乗った船は嵐に遭遇し、絶海の孤島に漂着してしまいます。 孤独な島での生活を余儀なくされたクルーソーは、持ち合わせていたわずかな物資と自身の知恵を駆使し、食料を確保し、住居を作り、徐々に自給

税制改正 社長と税理士の会話:売上高100億円を目指す設備投資の税制優遇

社長と税理士のウィットに富んだ会話:売上高100億円を目指す設備投資の税制優遇📌 ある日の社長室にて…👨‍💼 社長(野心満々):「先生!ついに我が社も売上高100億円超えを目指すときが来ましたよ!」 👨‍🏫 税理士(冷静沈着):「ほう、それは素晴らしいですね。では、その野心にピッタリな税制優遇措置について、ご説明しましょうか?」 👨‍💼 社長:「ええ、ぜひ!ただ…難しい話はなるべく噛み砕いてお願いしますよ。」 👨‍🏫 税理士:「お任せください。今回、成長意欲の高い中小

【相談】中小企業経営強化税制ってなに?税理士がわかりやすく解説!

社長: 「最近、設備投資を考えているんですが、何か税制優遇制度ってあるんでしょうか?」 税理士: 「はい、中小企業経営強化税制という制度があります。これは、中小企業が生産性を向上させるための設備投資を行いやすくするための税制優遇措置です。最新の生産機械やITシステムを導入した際に、税金の優遇を受けられます。」 社長: 「具体的にどんな優遇措置があるんですか?」 税理士: 「大きく分けて『即時償却』と『税額控除』の2つがあります。即時償却とは、購入した設備の費用をその年の

固定比率と固定長期適合率:あなたの会社の投資は大丈夫ですか?

固定比率と固定長期適合率:あなたの会社の投資は大丈夫ですか? はじめに 経営をしていると、どうしても「もっと設備投資をしたい!」「新しいオフィスに移転したい!」という欲求が出てきます。しかし、ここで気をつけないといけないのが「固定比率」と「固定長期適合率」です。これらは、企業がどれだけ安定した資産運用をしていると示している指標であり、無意識に暴走した場合、資金恐怖の不安や金融機関からの信用低下につながる危険性があります。 今回は、難しい数式や堅苦しい説明を避けつつ、ち