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簿記と会計ってどう違うの?

税理士と社長の簿記と会計のお話し

【場面】

某カフェにて、社長と税理士がコーヒーを飲みながら打ち合わせ中。


社長: 「先生、ちょっと聞きたいんですが、『簿記』と『会計』ってどう違うんですか? うちの経理担当が『簿記と会計の違いも分かってないのに社長やってるんですか?』とか言うんですよ。いや、社長ってそういうことを考える仕事じゃないですよね?」

税理士: 「確かに社長の仕事は経営判断ですからね。でも、社長が『簿記』と『会計』の違いを知っていれば、経理担当者との会話がスムーズになりますし、場合によっては節税のヒントにもなりますよ。」

社長: 「おお、それは興味深い。ぜひ教えてください!」

税理士: 「では、シンプルに説明しましょう。『簿記』は、会社の取引をルールに従って記録する技術です。一方、『会計』は、その記録を分析して経営に役立てることを含めた広い概念です。」

社長: 「なるほど、つまり『簿記』は記録係で、『会計』はデータを活用する仕事ってことですね?」

税理士: 「その通りです! たとえば、野球で例えると、『簿記』はスコアラー、『会計』は監督のようなものです。スコアラーが試合のデータを正しく記録し、監督はそれを分析して戦略を立てる。」

社長: 「おお、わかりやすい! でも、スコアラーが間違ったデータを記録したら、監督の作戦も失敗しますよね?」

税理士: 「その通りです。だから、簿記の正確性が大事なんです。そして、会計ではそのデータを適切に解釈することが求められます。」

社長: 「じゃあ、うちの経理担当はスコアラーってことか。いやー、最近エラーが多い気がするなぁ。」

税理士: 「経理担当者を責める前に、社長がルールを理解していることを示せば、経理のミスも減るかもしれませんよ。」

社長: 「なるほど、じゃあ一つ質問。簿記って難しいんですか?」

税理士: 「最初は大変かもしれませんが、慣れれば簡単ですよ。簿記はルールが決まっていて、基本を押さえればスムーズに理解できます。」

社長: 「ほほう、つまり麻雀の役を覚えるようなものですね?」

税理士: 「そうですね……いや、それとはちょっと違うかもしれませんが、まあ、ルールを理解すれば応用できる点は似ていますね。」

社長: 「じゃあ、『会計』はどうですか?」

税理士: 「会計は応用力が問われます。データをもとにして、経営の意思決定をするのが会計の役割です。」

社長: 「となると、簿記は『型』、会計は『戦略』みたいなものですね?」

税理士: 「そう考えると分かりやすいですね。だからこそ、簿記の知識があると会計の理解も深まります。」

社長: 「なんだか武道の話みたいですね。型を覚えたら応用が利くようになる、みたいな?」

税理士: 「まさにその通りです。まずは基本をしっかり押さえ、それを活かして経営判断をするのが理想です。」

社長: 「先生、今日の話、すごくためになりました! でも、簿記を学ぶより、いい税理士を雇うほうが早い気がするのは気のせいですか?」

税理士: 「それは経営判断ですね(笑)。でも、社長自身が理解していると、税理士や経理担当とのコミュニケーションがスムーズになりますよ。」

社長: 「よし、じゃあまずは税理士の先生と仲良くすることから始めよう!」

税理士: 「それは間違いなく良い経営判断です(笑)。」


結論です

  • 簿記 は、取引を正確に記録する技術(スコアラー)。

  • 会計 は、そのデータを活用して経営判断をすること(監督)。

  • 簿記の知識があると会計がスムーズになる。

  • 社長自身が基礎を理解しておくと、税理士や経理との連携が円滑になる。

簿記と会計の違いを理解することで、経営の視野が広がります。まずは気軽に税理士や経理担当者と話してみるのがオススメです!


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