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ロビンソン・クルーソーから学ぶ簿記の大切さ


みなさん、ロビンソン・クルーソーの小説を読んだことがありますか?

『ロビンソン・クルーソー』は、18世紀にイギリスの作家ダニエル・デフォーによって書かれた、世界的に有名な冒険小説です。物語は、若きロビンソン・クルーソーが親の反対を押し切って船旅に出るところから始まります。ところが、彼の乗った船は嵐に遭遇し、絶海の孤島に漂着してしまいます。

孤独な島での生活を余儀なくされたクルーソーは、持ち合わせていたわずかな物資と自身の知恵を駆使し、食料を確保し、住居を作り、徐々に自給自足の生活を築いていきます。途中で、島に漂着した「フライデー」と名付けた青年と出会い、彼と共に暮らしながら、28年もの長い年月をこの孤島で過ごします。

彼はこの過酷な環境の中でどのようにして生き延びたのか?そして、彼が得た教訓とは?


ダニエル・デフォーの名作に学ぶ!

ダニエル・デフォーといえば『ロビンソン・クルーソー』が真っ先に思い浮かぶでしょう。この小説は、絶海の孤島に漂着した男が知恵と努力で生き抜く姿を描いた冒険譚ですが、実はビジネスや経済学の観点からも非常に興味深い作品です。

さらに、デフォーのもう一つの著作『完全なイギリス商人』も、商業倫理や財務管理の大切さを説く一冊として注目に値します。この二つの書籍を並べて読むと、現代にも通じる実践的な知恵が詰まっていることに気づくでしょう。

今回は、デフォーの作品に描かれた「サバイバル力」と「財務管理」の重要性について深掘りしていきます。


『ロビンソン・クルーソー』に見る「サバイバル力」と会計思考

ロビンソン・クルーソーは、船が難破し、孤島に取り残された男の物語です。彼は最初、状況に絶望しますが、徐々に生き抜くための方法を編み出していきます。その過程で彼が取った行動は、現代のビジネスや自己管理にも応用できるものばかりです。

特に注目すべきは、彼が「自分の置かれた状況を冷静に分析する」シーンです。彼は単に嘆き悲しむのではなく、まず「良い点」と「悪い点」を洗い出します。

「どのような厳しい環境にあっても、何かしら感謝すべきことがある」

この考え方は、まるで財務諸表を作るようなプロセスです。彼は自分の持っている資源を整理し、「資産」と「負債」を明確にすることで、今後のサバイバル計画を立てるのです。

また、彼は単に食料を確保するだけでなく、家畜を飼い、作物を育てることで安定した生活基盤を築いていきます。このプロセスは、ビジネスにおける長期的な成長戦略にも似ています。目先の利益だけでなく、持続的な発展を見据えた行動を取ることで、より確実な成果を得ることができるのです。

ビジネスの世界でも、現状を的確に把握し、資産と負債を管理することが成功への鍵となります。クルーソーのこの姿勢は、まさに企業の経営者や個人のライフプランニングにも応用できる考え方です。


『完全なイギリス商人』に学ぶ「正確な帳簿の力」

デフォーは『完全なイギリス商人』の中で、財務管理の重要性について力説しています。特に、年に一度は「在庫と損益の勘定を合わせる」という習慣を持つことの大切さを説いています。

これは、現代の企業でいうところの「決算」にあたるものです。財務状況を定期的に把握し、改善点を見つけることで、企業は健全な成長を遂げることができます。

また、デフォーは「正確な簿記(exact book-keeping)」の必要性についても強調しています。

「簿記が正しく記録されているかどうかを気にしない人は、商業に成功する見込みがない」

これは個人の家計管理にもそのまま当てはまる教訓です。無計画な支出を続けると、気づかぬうちに赤字に陥ってしまいますが、収支を正確に把握し、計画的に管理すれば、健全な財務状況を維持できるのです。


デフォーの教えを現代に活かす

ダニエル・デフォーの作品は、単なる冒険小説や商業書ではなく、現代人にとっても重要な教訓を含んでいます。

『ロビンソン・クルーソー』からは、どんな困難な状況でも「現状を分析し、資源を有効活用する」ことの大切さを学べます。

『完全なイギリス商人』からは、「正確な帳簿管理と計画的な財務運営」が長期的な成功の鍵であることを学べます。

この二つの教えを日常生活やビジネスに取り入れることで、どんな環境でも柔軟に適応し、成功を掴むことができるでしょう。

ぜひ、デフォーの書籍を手に取り、自分の人生やビジネスに役立ててみてください!

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