
マネジメントとは、「経営?」「管理?」 〜山口周さん『人生の経営戦略』・シリーズ①〜
さて、今回からちょっと初のシリーズ連載を行なっていこうと思います。
というのも非常に興味深い1冊が発売されたため、こちらの本の内容に書かれたテーマについて、丁寧に深掘りしたいと考えたからです。
では、まず「はじめに」からです。
っておい、「そこからもやるのか!」と思った方もいらっしゃったかもしれませんが、ここに私にとってもとても重要な位置付けにある言葉である
「マネジメント」
について書かれていたため、触れないわけにはいかないと思い、取り上げさせていただきました。
そもそも「マネジメント」という言葉の日本語訳とは何でしょうか。
よく「経営」、「管理」などと訳されることが多いのですが、別にそれ自体が間違っているわけではありません。
それらの言葉も広義の意味からは大きく外れはしないのですが、「マネジメント」という言葉の持つニュアンスはもうちょっと大きなものです。
もう少し紐解いていきましょう。
「まずなぜマネジメントが必要なのか」ということについてです。
これは物事の推進には必ず「不確実性」がついて回るからです。
経営にしろ、プロジェクトにせよ、ルーティンワークにせよ、不確実性は否応無しについて回ります。
不確実な出来事というのはどこかしらで起こるもので、それらに対して、
とにかくなんとかしようとする
これこそがマネジメントということの定義であり、これが『人生の経営戦略』の「はじめに」で書かれた内容です。
つまり、マネジメントとは、
「不確実性を受け入れつつ、その中でも何とかうまくこなしていく」
という「やりくり」とも言えるようなニュアンスの言葉であると言えます。
そういったニュアンスを踏まえれば、「経営」、「管理」というのは、
マネジメントの手段の一部だと認識出来るかと思います。
また、このニュアンスを理解したことによって、マネージャーの仕事の整理もしやすいかと思います。
マネジメントを行うのがマネージャーと考えると、マネージャーの仕事というのは、
「不足の事態が起こった時に何とかすること」
と定義出来るのではないでしょうか。
このような位置付けで、迫り来る困難に対して主体的意思を持って対応するこれこそがマネジメントであって、これは組織に限った話だけではありません。
自分の人生を計画的、かつ戦略的に取り組んでいくという意思を持つこと。
組織の中で考えられがちなマネジメントという考え方を自分の人生にも当てはめていくというが、『人生の経営戦略』に書かれている内容と私は解釈しています。
不確実で面倒くさい世の中だからこそ、そこに存在する非合理性、不条理性に打ちのめされてしまうのではなく、それを逆手に取って、自分にとって都合の良いような形に変えていく姿勢を持つこと。
そのようなしなやか、かつしたたかな考え方を伴ったレジリエンス(柔軟性を持って適応する力)こそが、「何とかする」、言い換えれば「マネジメントによって成功を導く」ということに繋がってくるのではないでしょうか。
今回は以上となります。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
皆様の貴重な人生の時間における1分、1秒でも私の記事にいただけたことに心より感謝申し上げます。
また、もし今後の何かしらのヒントに繋がることがあったようであれば、何より幸いでございます。
それではまたいつかどこかでお会いしましょう。
これからまだまだnote書いていきますよ〜