マネジメントを探求する冒険の始まり〜マネプロ#1
こんにちは! DeNAでHRビジネスパートナーをしている坪井(@tsubot0905)です。
私は、HRビジネスパートナーという人事の中でもビジネスに貢献しやすい最前線の立場を通じて、事業や組織のリーダーの方々と共にマネジメント課題に向き合う仕事をしています。
先日、Work Storyの取材として、事業に資する人事を志す方々を中心に400名が集まるコミュニティ「HRBP CRUNCH」のプロデューサーをしている記事を掲載していただきました。今までのキャリアについても触れられているので自己紹介はコチラで。
“人事から世の中の事業を強くする”というコンセプトのもと、戦略人事の実践を追求し、その知見を世の中に広く発信していく活動として取り組んでいます。
2020年にはHR Japan Summitで登壇させていただき、個人活動の幅も広がってきました。そんな私坪井が、2021年からはnoteの活動も本格的に始めることを決めました!
『マネプロ』というタイトルを冠したシリーズで、マネジメントについての内容を隔週水曜日にnoteで発信して100話を目指すことをここに誓います!(果たして…)
マネプロというのはマネジメントプログレスの略のことです。そのためnoteではマネジメントの進化につながる話を扱っていきます。マネーのプロによるお金の話ではありません(笑)
これまで、組織人事コンサルティングファームやスタートアップ・IT系ベンチャー企業での勤務を経て、マネジメントに関する多くの知識や課題に触れ、出会った方々との仕事から多くのマネジメントの実践を学ばせていただきました。
自分自身の約15年間でのマネジメントに関する学びを進化の歴史と捉え、これまでに学んできた理論や持論をこのマネプロのシリーズでまとめて記録に残していきたいと思います。
<シンプル&シンクロ>
このマネプロnoteのシリーズでは、5分で分かりやすく学べるシンプルな構成と、相手とのコミュニケーションで使えるようなシンクロしやすい問いを意識した内容を心がけていきます。
読んでくださる方のマネジメントの進化に貢献できる価値が届けられたら最高です!
目指すは、100話!
マネプロは5年をかけて取り組む、長期の一大チャレンジにする予定です。100話目に辿りつくのは社会人生活が20年を過ぎる頃でしょうか。(果たして…笑)。
記念すべき第一回目の今回は、
・マネジメントについて思うこと
・マネプロで目指したい価値は?
・価値を届けるためにどんな工夫をするか?
・マネプロをどんな方々に届けたいのか?
を中心にマネプロについての概要や読み方をお届けします。
それでは、マネプロのスタートです!
<ベストアンサーを導き出す>
約15年間、大小様々な組織のマネジメント課題に接してきてこれは間違いないなと思うことが2つあります。
1つは、マネジメントに課題のない組織などないということ。
・事業の成長に合わせて必要な人材を採用するにはどうすればよいか?
・社員が増えて会社の方向性や一体感を感じなくなったが何をすべきか?
・なかなか人が育たない状況を変えるには何をすれば上手くいくのか?
・社員が定着せずに退職してしまう状態はなぜ起きてしまうのだろうか?
・ヤバい、人や組織のコンディションが悪すぎる…立て直しに必要なのは?
などなど、組織によって多様な課題を持っています。まさに千差万別。
もう1つは、マネジメントにライトアンサーはないということ。
マネジメントについて「この課題にはコレ」という確実な処方箋などありません。課題発見から課題解決に向けて動き出す時というのは、何が正解かわからない不安定な状況が常です。
リーダーには、「変化は常態」のスタンスで、事態の機微を見極めたベストアンサーが求められます。
「これをやる!」と決断したら、決断が正しいことを成果によって証明しにいく。そんな情熱と意志が込められたベストアンサーを導き出すことがマネジメントには必要なのです。
<マネジメントのセンスを磨く>
どの組織も課題を抱えながら、ライトアンサーが存在しないマネジメントという領域。
そもそも、マネジメントという言葉の語源を紐解くと、「馬を手で馴らす」「馬を手で調教する」という意味があります。
鞭ではなく手で直に馬に触れながら心を通わせ、やがて乗れるようになり、行きたい方向に自在に馬が走るようになる。そこから派生して、マネジメントは「経営する、管理する」の意味だけではなく、「うまくやる、何とかする」という意味も含まれています。
”何とかする”って、まさに私が感じてきたベストアンサーを導き出すという感覚と通じています。スキルや知識だけがあっても上手く馬を乗りこなせるわけではないように、マネジメントにもセンスが必要になってきます。
何とかするセンス。
才能、とはちょっと違います。
持って生まれた才能ではなく
生まれてから磨けるのがセンス。
私の中で、センスとは視点です。マネジメントをする人はどう在るべきか、物事をどんな切り口から考えれば良いのか、というベストアンサーを導き出すための土台となるもの。知識を応用する知恵であり、実践によって培われる感覚や見方。これらがセンスです。
マネジメントのセンス、
マネプロで探求して届けたいのはそこです。
私がこれまでのキャリアで得てきた経験や知識を振り返り、マネジメントについての視点を見つめ直すことで、自分自身のマネジメントの進化を探求するnoteとして、マネプロを届けていきたいと思います。
<マネプロはここがユニーク>
正直な話。
マネジメントの本って難しくないですか?
頭が良くないと理解できない本、経験がないとピンとこない本、やたらページ数が多い本…自分の実力では読み解けない本に何度向き合ったことか、、、(笑)
あと、本だと相手とのコミュニケーションには活かしづらいですよね。相手に同じ本を買ってもらい、相手が読むまで待たないと同じ共通認識・共通言語で対話や議論ができない。
だからこそ、冒頭でも述べましたが、このマネプロnoteのシリーズは、5分で分かりやすく学べるシンプルな構成で、相手とのコミュニケーションで使えるようなシンクロしやすい問いを意識した内容を心がけ、読んでくださる方々のマネジメントの進化に貢献したい!と考えて発信していきます。
そのために工夫していく点は2つです。
1. 3枚のスライドでイメージを残す
2. 最後に添える4つの問い
このシリーズでは毎回、文章と共に3枚のスライドを載せていきます。
はじめの2枚はマネジメントの理論や自分の経験に基づく持論から伝えたいことをまとめ、最後の1枚はnoteを読んでいただいた方にコーチングのような感じで問いかける内容を添えています。
私自身、文章が長いと記憶に残らないんですよね(笑)なので、理論・持論・問いのスライド構成でイメージが伝わって記憶に残るように心掛けたいと思っています。
最後に添えた4つの問いは、文章を頭の中で理解するだけでなく心に問いかけることによって、マネプロの内容を自分ゴト化する機会にしていただけるはずです。なにか一つでも相手とのコミュニケーションに使える問いかけが生まれたら、マネプロを読んでもらった価値にはなるのかな、と思いながら問いを考えています。
<マネプロをどんな人に届けたいか>
私が想定している読者はまず、
事業や組織のリーダーの方々です。
具体的には
・これからマネジメントに強いリーダーを目指したい人
・マネジメント強化のためにリーダー育成の役割を担う人
・我流ではなく世の中のマネジメント論を取り入れたい人
それから、私と同じ人事・HRBPの方々。
具体的には
・経営や事業に資する人事の役割に興味関心がある人
・HRBPになったばかりの人、これからHRBPになりたい人
・リーダーとの議論や対話に活かせる視点を得たい人
です。こういった方々にとってもマネプロが
マネジメントの進化に少しでもお役に立てれば幸いです。
そして
読者のみなさんと共にマネジメントの進化を探求できれば何よりです。Twitterのフォロリツ大歓迎です!DMでの感想も是非!(@tsubot0905)
noteで取り上げた内容について、みなさんの持論や新たな問いかけの視点をもらうことでマネジメントの探求がもっと楽しくなるはず。ですので、みなさんからのリアクションを心待ちにしております。よろしくお願いします!
<2人のパートナーへの謝辞>
記念すべきマネプロ第1回目をここまで読んでいただき、ありがとうございました。ここから99回に渡っての連載で生まれるであろう物語にワクワクしています。
実は、このシリーズを始めるに当たって、
2人のパートナーに力添えをいただいてます。
まず、私の妻。
彼女がマネプロのロゴデザインをしています。
マネプロのコンセプトだけでなく
私の仕事におけるコンセプトである
「人の中・世の中に新たな変化を創る」
から発想を得て
・「新たな変化」を海の波の変化で表現
・「進化の探求」を冒険のコンパスで表現
してくれまして
とーーっても愛着が持てる仕上がりに!
デザインの力って偉大ですね。妻のおかげで、三日坊主にならないように発信を続けていく気持ちが高まりました。ありがとう!
そして、
もう一人は、パーソナルライターのりょーや。
私の言葉をしっかりとみなさんに届けるため、
ライティングのサポートをお願いしています。
温かく、ユーモアがあり、情熱を感じる読み物になったら理想的。そんな私の欲張りなイメージを文章に落とし込もうと、文才のない私の文章に表現力を加えてくれています。ありがとう!
<ここから冒険の始まり>
さて。
冒険の準備は整いました。
いよいよ次回から、マネプロの本編に入ります。
・マネジメントとは何か?
・マネジメントに求められることは?
これらのテーマを入口にマネジメントの進化を遂げる冒険に出発したいと思います。
これから、どうぞよろしくお願いします!