【私の仕事】 忘備録(9)中国美人のモモちゃんと初詣デート
【私の仕事】 忘備録(8)中国美人の「モモちゃん」からのつづきです。
◆この記事の内容:
短期間だったけど中国人の女性と付き合って淡い気持ちになったことを書いています。
大阪天満宮
大晦日の夜、ももちゃんと会う日、31日がやってきた。まだ夕方5時なのにそわそわする。夜12時前に待ち合わせなので、まだ結構時間はある。
中国人に限らず、外国人って約束の時間や日を寸前で変更するときがある。これは過去の仕事上でもよく経験した。日本人は世界で最も時間厳守の人種だと思う。
モモちゃんは忘れてるかもしれないので、夜9時にLINEした。返事は返ってこない。不安になってきた。でも、仕事中だ。モモちゃんはが働くメンズエステは通常は夜中2時まで営業だから。ただし、大晦日は11時過ぎまでしか営業しないと言っていた。
お参りする神社は決まっている。大阪天満宮だ。理由はモモちゃんの店から近いから。それに、モモちゃんは天満宮に行ったことがないらしい。日本橋の女神から天満のメンズエステに来てまだ日が浅い。
自転車
夜10半に家を出た。ペダルを踏んでいて気合が入る。高校生の頃、彼女に会うために自転車を頑張ってよくペダルをこいだなあ。。昔のことを思い出しながら。。
すると、どこをどう間違ったのか、京橋の手間まできて、近道を使ったつもりが、道に迷ってしまった。方角は間違ってないはずなので、どんどん進んでいくと、ますます分からない。やばい!遅れる。11時過ぎている。日が変わってしまう。。と思うとまた知らない道に入ってしまった。
カッコ悪いなあ。何回も通った道なのに、焦るとダメだ。こういうときは、スマホで調べるのもいいかもしれないが、僕はファミリーマートでコーヒーを買ってすぐ、店員にここはどこかを訊いた。
不思議そうな顔で親切に教えてくれた。助かった。直ぐ知っている道が見えてきた。すると、モモちゃんから僕の携帯に電話がかかってきた。僕はいつも約束の時間には送れないので心配していたようだ。ちょっと遅れることをメールして、大急ぎでパダルを踏んで店へ向かった。
皮膚の病気
店があるビルの下について、モモちゃんに電話すると5分もしないうちにエレベータで降りてきた。
さて、どうも様子がおかしい。明るい声で話すが、僕のほうを見ようとしない。というか、自分の顔を見られるのを避けているようだ。「どうしたの?」と訊こうとしたら、「顔の皮膚が荒れて病院に行った。今、薬を飲んでる。」とモモちゃんが先に説明し出した。
そういうことか。確かにカサカサだ。あまり顔をまじまじと見るとかわいそうなので、出来るだけ見ないようにした。
大阪天満宮までは歩いて10分ほどだ。手をつないで商店街を歩いた。こういう感じって気分上がるなあ。天神祭のとき大阪天満宮に行くときよりもテンション高くなった。もう夜12時を過ぎたので、まさに初詣だ。天満宮の方は大混雑しているのでは、と思っていたが、そうでもなかった。
1000円分のジャリ銭
モモちゃんは、鳥居の前でお辞儀することや、真ん中を歩かないことなど日本の風習をよく知っていた。
境内に入って、モモちゃんは、急に僕の手をとって、「はい。お祝い」と言って1000円くらいの量の砂利銭をくれた。100円玉、10円玉、5円玉、1円もあった。けっこう手にはずっしりくる。
何の意味だろうと不思議に思っていると、モモちゃんは、自分のバックから砂利銭をたくさんつかんだかと思うと、一気に、賽銭箱をめがけて投げ入れた。
周りの人はびっくりした。数枚はその人たちに当たったからである。境内は混んでないので、賽銭箱の前まで行けばいいのに、離れた位置から投げたのだ。で、モモちゃんは拝まない。不思議だ。でも、そういうところを観察しているのが、僕には面白くてしょうがない。今まで付き合った彼女とはまったく違う。当たり前だ。文化が違う。
モモちゃんは、なんでも知っていると思っていたが、驚きなことを僕に聞いた。「なぜ、ここは仏像がないの?」と。僕は、日本には神道と仏教があって。。と説明し出すと、お守りを売っている社務所が目に入ったのか、モモちゃんはそこに歩いていった。
赤いお守り
学業成就、交通安全などたくさんの種類のお守りが売っていた。健康祈願のお守りを「買ってほしい。」と言った。皮膚の病気になっているのを気にしいるのかもしれない。
赤色と青色のお守りがあるので、僕は青色を手にとったらモモちゃんはびっくりして「赤に決まってるでしょ。」と言った。やっぱりそうか、中国では「赤い色」は「福」を意味するはずだ。さらにモモちゃんは「青いお守りなんてありえない。」とまで言った。
この2年後に「赤」が大嫌いな中国人の女性と付き合うことになるとは僕は予想できるはずはなかった。
大阪天満宮の境内には、小さな神社、神様がいて、すべてお参りした。その後、いろんなものを買って食べたりした。
輪廻転生
参拝の後、一緒に喫茶店に入ってコーヒーを飲んでいるとき、モモちゃんは1つのものを僕に手渡した。よく見ると小さなステンレスの玉だ。パチンコ玉とよく似ている。「お守り。財布に入れとくといいよ。」不思議だなあ、この子は。
もう何も訊かずその通りにした。それから、モモちゃんは「輪廻転生」のことを急に話し出した。死んであの世に還った霊魂(魂)が、この世に何度も生まれ変わってくることだが、さすがの日本語の上手なモモちゃんも自分が言いたいもう一歩深いニュアンスを表現できないようだ。
英語を話すモモちゃん
すると、モモちゃんはしゃべるのを英語に切り替えた。発音も上手でよく分かる。僕の中国人の友達は皆、英語の発音が上手だ。中国語の母音は英語の母音より数が多い。中国人は英語を習い始めても最初、恥ずかしがらずにどん話すので日本人よりはやく習得するのかもしれない。
次に、モモちゃんは就労ビザで日本へ入国して、ある方法でうまく永住権を取得したらしい。その手助けをしてくれる中国側と日本側の闇の組織があることも話してくれた。もちろんタダではない。結構な額を支払ったようだ。また、モモちゃんは以前、名古屋にいたけど、また戻るかもれない。と話した。
話しているうちに、朝の8時頃になった。店に帰る途中の商店街にある「安さ爆発スーパー玉出」でモモちゃんの欲しいものを何でも買ってあげた。成城石井が開いていれば、そっちの方が物はいいので行きたかったが、朝8時は開いてないから仕方ない。
店に着く途中で、モモちゃんは「あっ!この病院に来て、抗生物質をもらったの。」と商店街にある病院を指さした。言った。「天満宮は近いのね。」とも言った。そりゃそうだ。商店街しか歩いていない。
デイープキス
店のビルまで一緒に帰ったら、モモちゃんは、店まで来て欲しいと言った。狭いエレベーターに乗って、ドアが開くと、すぐ店の入り口だ。店内は真っ暗で、セラピストの女性が数名寝ているので、モモちゃんは指で「しっ」と静かにするように言った。
僕はここにいるのが気まずいので、早くバイバイしようと、いつも通りハグをしようとしたら、モモちゃんは熱烈なキスをしてきた。珍しいなあと思った。もちろん悪い気はしない。何か得した気分だ。お互い「またね。」と言って、別れた。
今の気持ちを言うと、モモちゃんとはハグだけのほうが良かった。現在でも、この詳しくnoteに書けるくらい思い出してしまうことがあるからだ。この気持ちは文章では表現できない。バカな男の気持ちである。
帰宅を急ぐ
僕が自転車で家に向かうときは、もう9時になっていた。元旦の朝9時た。道はまったく混んでない。人通りも少ない。当たり前だ。元旦の朝に1時間かけて自転車で自宅に帰る男は大阪ではおそらく僕だけだろう。
途中、妻から携帯に電話がかかてきた。「どこにいるの?」と言われて「エステの友達と初詣に行って、今、終わった。」と正直に言った。「どうでもいいけど、元旦よ。おせちの用意できてるよ。何時に着く?」って言われて、「あと30分くらい。」と言ってしまった。
必至になって1時間かかるところを倍速で自転車のパダルを踏んだ。
不義理な別れ
モモちゃんとは、この後も会う約束をしていた。でも、僕の仕事が急に忙しくなって、電話やメールを数回もらっていたが返事をしなかったので、連絡が途切れてしまった。モモちゃんにも申し訳ないことをした。急に、僕が無視した感じだ。
というのは、モモちゃんのことを忘れてしまうぐらい、大きな出逢いが待っていた。今度は、中国整体店にどっぷり浸かることになるのである。
【私の仕事】 忘備録(10)中国整体&エステ店へつづく。。
*このnoteで書いてある記事はすべて実話です。「忘備録」として自分のために書いています。
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よい子の皆さまは読まないでくださいね。