「介護について、思ったこと」⑲「ケアに専念することによる無職」について。
いつも読んでくださる方は、ありがとうございます。
そのおかげで、こうして書き続けることができています。
初めて、読んでくださっている方は、見つけていただき、ありがとうございます。
臨床心理士/公認心理師の越智誠(おちまこと)と申します。
介護について、思ったこと
このnoteは、家族介護者に向けて、もしくは介護の専門家に対して、少しでも役に立つようにと考えて、始めました。
もし、よろしければ、他の記事にも目を通していただければ、ありがたいのですが、基本的には、現在、話題になっていることよりも、もう少し一般的な内容を伝えたいと思って、書いてきました。
ただ、その時々で、気になることがあり、もしかしたら差し出がましいことかもしれませんが、それについて考えたことを、お伝えしようと思いました。
よろしかったら、読んでいただければ、幸いです。
リスキリング
もう、少し昔の話になっているとは思うのですが、岸田首相の、この発言は、批判もされたのですが、どれだけ釈明をしても、育児中は、あくまでも「休業」であって、「子育て」そのものが、個人的なことだけではなく、社会にとっても、キャリアとしても、重要なことだという視点はないように思いました。
私自身は、子育て経験がないので、詳細を語る資格はないとは思うのですが、それでも、子育ても、介護も、「ケア」という意味では、共通しているとは思います。
どうして、その期間が、仕事を再開しようとすると、「何もしていない期間」のように扱われるのだろう、と、以前から、ずっと思っていました。
やり直し
2ヶ月に一度のラジオ番組があり、介護中に、この放送を知ってから、録音をして、食器を洗いながら聞くようになりました。
それは、考えるという気晴らしの時間を与えてもらっていて、どこか感謝する気持ちもあり、テーマによっては、自分でも投稿し、幸いにも採用されることがあります。
2023年2月の放送回は、「やり直し」をテーマにしていたので、リスキリングに関することも気になっていたので、メールを送りました。幸運にも、今回は採用され、読まれた部分を、紹介させてもらいます。
(もし、ご興味があれば、このYouTubeでの「1:47:40」くらいから、このメールが読まれています。私の「ケアに専念することによる無職」に関して、その後も、出演者の方々が、とても正面から真剣に考えていただいているので、ありがたい上に、いろいろな方に聞いていただきたい内容になっていると思います)。
ケアに専念することによる無職
たぶん、伝えたいと思う気持ちが強いせいか、この投稿したメールも、読まれた部分は一部分で、全体では、やたらと長くなってしまいました。
以前から、「介護離職」をゼロにする、を目指しての環境整備は必要だとも思っていたのですが、それでも「介護離職」をする人は、介護保険が、サービス抑制の方向への「改正」に進んでいくような状況では、これからも大幅に減少するのは難しいとも思います。
ですので、大事なのは、介護離職したとしても、その復職が、どれだけスムーズにいき、さらにいえば「ケアに専念することによる無職」が、ハンディキャップにならない社会にすることではないかと、以前から考えています。
それもあって、ラジオに投稿したメールの中にも、読まれない部分には、こうしたことも書きました。
これを解消することが、家族介護者支援として大事な要素だとも思っています。
介護というキャリア
もちろん、こうした点については、指摘している専門家もいます。
介護で身についたこと
このことに関しては、かなり重なり、繰り返しになるのですが、投稿したメールでは、読まれない部分に、私も、このように書き加えていました。
この「介護によって身についたもの」といった発想は、姑息というか、介護そのものをキャリアとして捉える、といった視点の方を重視するべきかもしれませんが、少なくとも、「ケアに専念することによる無職」の時間を、「何もなかったこと」にしない。それについては、これからも考えなくてはいけないことだとは、思っています。
今回は以上です。
(他にも、介護に関して、いろいろと書いています↓。よろしかったら、読んでいただければ、うれしく思います)。
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