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「ありがとうございました」(2023.9)。

 時々、なんの前触れもなく、「うれしいお知らせです!」という画面が現れることがあります。

 これは、皆さんが読んでくださったおかげだと思います。
 ありがとうございます。

 この記事は、自分自身が、40歳を超えてから大学院に通っている頃、毎日のようにメモをしていて、それをもとに書いている文章です。今回は、入学して2ヶ月ほど経った6月の頃の話です。


家族介護者

 私は、家族の介護をしていて、仕事もやめざるを得なくなり、社会からは孤立していたのですが、その時間の中で、介護者にこそ、心理的な、それも個別支援が必要なのではないか、という思いが強くなりました。

 だけど、そういう支援をしている人が、私の視点からはほとんどいなかったので、自分でその支援をしようと思い、その時も介護は続けていましたが、心理学の勉強を始め専門家としての「臨床心理士」になろうとしました。
 
 そのために臨床心理学専攻の大学院の修了が資格試験を受けるための条件でしたから、まずは大学院に入るための勉強を始め、何年か経って、なんとか合格し通っていました。その後、臨床心理士の資格もとり、公認心理師の資格も取得しました。資格取得後に、家族介護者への個別的な心理支援も始めることができました。

 もう10年以上前になるのですが、大学院に通っていたころの話を書こうと思ったのは、もしかしたら、ある程度の年齢になって、また学びたい、学び直したいという人は、思った以上に多く、私の個人的な経験であっても、そういう気持ちを持つ人には、わずかでも役に立つかもしれない、と考えたからです。

 そして、大学院を受験しようと思った時から、勉強を始め、受験を失敗し、二度目の受験で合格し、さらに入学し、という過程を書いていたら、当時、思った以上に自分がマメに記録していたこともあって、毎回の分量がやや多めになってしまっています。

 それは、大学院に入学してから新しい出来事が多いためか、時間の流れがとてもゆっくりに感じていたせいもあると思います。

 それでも、学校に通っている日常が、これで少しでも伝わればと思い、文章量が多くなっても、書き続けることにしました。

うれしいお知らせです!

 そうしたら、今回は2週続けて「うれしいお知らせです!」を見ることができました。

 ありがとうございます。

 これは、第14回に続いて、大学院生活3ヶ月目。6月下旬の日々のことを書きました。

 少しずつ時間の流れが早くなったと思っていた頃ですが、40歳を超えて、かなりの年齢になったと思っても、大学院に入り、周囲が20代の若い人も多い環境のせいもあって、ある意味では恥ずかしいですが、介護も続けているというのに、毎日のように悩んだり、困ったり、気持ちが落ち込んだりしています。

 今の自分から見ても、不思議なくらいです。

 このペースで書いていくと、当初の予定よりも、随分と長くこのシリーズを続けることになりそうですが、こうして読んでくださる方がいらっしゃる以上、40歳を超えた人間が、どんなことを考えて大学院に通っていたか、という記録として、これからも書いていこうと思っています。

 できましたら、今後ともよろしくお願いいたします。

                         臨床心理士/公認心理師
                                越智 誠




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