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介護について、思ったこと⑨年末年始の介護。

 いつも読んでくださる方は、ありがとうございます。
 そのおかげで、こうして書き続けることができています。

(この「介護について、思ったこと」を、いつも読んでくださっている方は、『年末年始の介護』から読んでいただければ、繰り返しが避けられるかと思います)。

 初めて、読んでくださっている方は、見つけていただき、ありがとうございます。

 臨床心理士/公認心理師越智誠(おちまこと)と申します。

自己紹介

 私は、元・家族介護者でした。介護中に、介護者への心理的支援が足りないと思い、生意気かもしれませんが、自分でも専門家になろうと考え、勉強し、学校へ入り、2014年に臨床心理士になりました。2019年には公認心理師の資格も取りました。

 さらに、家族介護者の心理的支援のための「介護者相談」を始めて、ありがたいことに8年目になりました。
(よろしかったら、このマガジン↓を読んでもらえたら、これまでの詳細は分かるかと思います)。

介護について、思ったこと

 このnoteは、家族介護者に向けて、もしくは介護の専門家に対して、少しでも役に立つようにと考えて、始めました。

 もし、よろしければ、他の記事にも目を通していただければ、ありがたいのですが、基本的には、現在、話題になっていることよりも、もう少し一般的な内容を伝えたいと思って、書いてきました。

 ただ、年末年始を迎えて、思い出したり、思うことがありましたので、余計なことかもしれませんが、お伝えしようと思いました。

 よろしかったら、読んでいただければ、幸いです。

年末年始の介護

 家族の介護をされている方々にとっては、それこそ、暮れも正月もなく、いつもと変わらず、介護は続いていると思います。

 さらに言えば、在宅介護で、デイサービスなどを利用されている時は、年末年始は、休みになるところも少なくないので、年末年始で、微妙にせわしなくなったり、浮かれたりする世間とは関係なく、返って、いつもよりも負担が増えて、その分、余計に孤立感が深まることもあるかもしれません。

 個人的な経験に過ぎませんが、在宅で介護をしている頃は、年末年始の頃は、デイサービスも休みになるので、ちょっと覚悟をして、ため息が出たりしているのを、思い出します。

いつもと違う出来事

 一般的な話になるのですが、年末年始にかけて、介護をされているご家族の方(要介護者)、特に、認知症の場合には、その時期に限って、何かを起こしてしまうことが多いような気がします。

 それは、誰が悪いというわけでもないのですが、おそらくはいつもと違う雰囲気によって、不安が増えて、そして、いつもより行動が安定しない、ということは考えられます。

 ですから、これまで大丈夫だったとしても、この年末年始に、もしも、これまで以上に、思いもかけない動きや、出来事なりがあるかもしれません。

 ただ、それは、いつものように気を配った介護をしていたとしても、世間の空気の変化によって起こった出来事のように思います。介護をする方の落ち度ではない、と考えられます。

 とても、余計なことなのですが、もし、何かがあった場合でも、家族介護者の方は、ご自分を責めないでいただけないでしょうか。

連絡先

 ただ、 もし、そうなった場合に、どうしたらいいのか。

 怪我や病気などの時は、どの病院ならば年末年始もやっているのか。

 もし、デイサービスなどをご利用をされているのであれば、そんな場合に対応可能な病院をあらかじめ知っておくのも、何かあった場合の安心材料としては有効かもしれません。

 介護のサービスを利用されていない場合は、行政が発行している「区報」のようなものに、年末年始の緊急事態へも対応してくれる医療機関が掲載されている可能性もあります。本格的な年末年始を迎える前に確認しておくと安心かもしれません。

 本当に危険な状況であれば、「119番」に連絡をする原則を忘れないでもらえたら、とも思っています。


(餅などを詰まらせた場合の対応法↓も、知っていれば、いざというときに違ってくると思います)。


外泊

 普段、病院や施設に、ご家族がいらっしゃる場合、年末年始などは、家に「外泊」することもあるかもしれません。

 別の場所に暮らしているご家族が、一時的とはいえ、再び「同居」される時は、私が言うまでもなく、普段とは違っていて、混乱することもあるかもしれません。

 その時、同じ「外泊」であっても、年末年始であることで、世の中の空気感も違うので、もしかしたら、いつもよりも「周辺症状」が出やすくなる可能性もあります。

 ただ、もし、そういったことがあったとしても、それは、介護をする側に何かしらの落ち度があるというよりも、楽しいことでも、辛いことでも、変化そのものがストレスになりやすいので、そうしたことが起こっているのだと考えられます。

 ただ、やはり、そういう場合に、どうしたらいいのか。といったことは、現在、入居されている施設や入院している病院に、あらかじめ相談をしておくと、少しは安心できるかもしれません。

 余計なことですが、年末年始を前に、そんなことを思いました。

相談窓口

 さらに、余計なことですが、年末年始の、いつもとは違うトラブルなどにより、一瞬でも、とても強い絶望感や、怒りなどに気持ちが支配されるようなこともあるかもしれません。

 そうした時は、一人で抱えたり、解消したりするのは難しいですし、年末年始だけに、誰かに相談するのも、さらに困難難かもしれません。

 そういう場合には、公共の「電話相談」を利用するのはいかがでしょうか。

 つながりにくいかもしれませんが、24時間いつでも受け付けてくれる「電話相談」もありますし、「SNS」での相談ができる場所もあります。
 
 もし、利用する気持ちになりましたら、介護専門というわけではありませんが、様々な辛い気持ちに対して、適切な対応ができるように訓練を受けた相談員が相談に乗ってくれるはずです。すぐに解決はできなくても、誰かに話をすることで、ほんの少しでも楽になる可能性もあります。

 厚生労働省のホームページで、「こころの相談窓口」の紹介をしています。利用される時には、こうした公共の情報が、より確かだと思われます。



(他にも、介護のことを、いろいろと書いています↓。よろしかったら、読んでいただければ、うれしく思います)。




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越智誠  臨床心理士/公認心理師  『家族介護者支援note』
 この記事を読んでくださり、ありがとうございました。もし、お役に立ったり、面白いと感じたりしたとき、よろしかったら、無理のない範囲でサポートをしていただければ、と思っています。この『家族介護者支援note』を書き続けるための力になります。  よろしくお願いいたします。

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