皆様、こんにちは!鹿冶梟介(かやほうすけ)です。
以前noteやXでつぶやきましたが、小生はnote記事作成にChatGPTを含む生成AIを使用しておりません。
生成AIの利便性を否定するつもりは全くありませんが、AIで作った作品は小生の作品ではなくやはりAIの作品と思うからです。
潜在忘却*(cryptomnesia)かもしれませんが、小生は小生が書いたと思える記事を伝えたい…、と純粋に思っております(*潜在忘却:「思い出していることを思い出さない体験」。例えば作文をする時、自分のオリジナルな文章と思って書いていることが、実は以前見たことのある一節を真似して書いていた…、なんてことが該当 )。
…とは言うもののやはりこのChatGPTなる"現代の魔法”は、小生の好奇心を掻き立てる魅力(魔力)を持っています😆
そんな中、文献検索をしていると大変興味深い論文を偶々見つけました…!!
この論文の題名を和訳すると、「ChatGPTは統合失調症の妄想を見分けることができる」です(マジか?😅)。
今回のnote記事では、近年最もホットな話題のひとつである生成AIに関する研究結果を皆様とシェアしたいと思います。
そして不肖、鹿冶梟介もChatGPTが本当に妄想と現実を区別できるか検証実験を行います(検証実験は4月17日の<中編>で公開)!
【研究紹介】
<目的>
ChatGPTが文章から統合失調症の妄想思考を正常思考と区別できるかを検討する。
<方法>
ChatGPT(2023版)を使用した。統合失調症が抱く妄想の言語的特徴を分析するためにChatGPTに10問の質問をした。10の質問のうち5つの質問では、ChatGPTがどのように妄想的思考を正常と区別できるかを検証した。
<結果>
ChatGPTは妄想的思考を含むテキストを正常と区別することができた。
以下にChatGPTとのやり取りを要約する。
質問1
統合失調症患者の被害妄想を示す例文をあげてください。過去の例は使わないでください。個性的な文章にしてください。
質問2
統合失調症患者の被害妄想を含む文章をもっと教えてください。
質問3
統合失調症患者の妄想症状に関して、あなた(ChatGPT)が例として作成した文章を言語学的に分析してください。
質問4
(回答3について)さらに詳しく教えてください。
質問 5
統合失調症患者の妄想症状に関して作成した文章を言語学的に分析してください。文章の長さも評価してください。また、妄想的な文章とそうでない文章を区別できますか。
質問6
私は統合失調症の患者です。今から二つの例文をあげます。どちらの文章が妄想を含みますか?
文1:私はCIAが私を監視していると信じています。
文2:私はバスで財布をなくしました。
質問7
私は統合失調症の患者です。今から二つの例文をあげます。どちらの文章が妄想を含みますか?
文1:私は秘密警察が私のフェイスブックのメッセージを知っていると信じています。
文2:私は交通規則に違反した。すると交通警察は私を罰した。
質問8
私は統合失調症の患者です。今から二つの例文をあげます。どちらの文章が妄想を含みますか?
文1:このアパートで働いている警察官は私のフェイスブックのメッセージを知っていると思う。
文2:数学の試験ができなかった。数学の先生に、私はひどい生徒だと思われていると言われました。
第9問
私は統合失調症の患者です。今から二つの例文をあげます。どちらの文章が妄想を含みますか?
文1:このアパートで働いている警察官は、私の秘密を知っていると思う。
文2:ああ、私の親愛なる友人よ、どうして知っているのですか?あなたは素晴らしいと思います。冗談で言っているんだけど、あなたは私の心を読むことができると思うわ!
質問10
私は統合失調症の患者です。今から二つの例文をあげます。どちらの文章が妄想を含みますか?
文1:このアパートで働く警察官は私の秘密を知っていると思う。
文2: あなたは素晴らしいと思います。あなたは私の心を読むことができると思うと言っているのです!
<結論>
本研究の結果はChatGPTが妄想的な文章と非妄想的(現実的)な文章を区別できることを示唆している。
↓小生はChatGPTはまだまだ理解していないので、もっと勉強しようかな…🤔
<中編に続く!>
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