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堂々と、思えば心身に芽吹く態度

 堂々としていることの「最も」といって良いくらいに大部分を占める効果は、態度のみならず精神を、堂々とさせることにある。即ち我々の身体と精神はこの上なく繋がっているので、バラバラであることはありえず、必ず連動する。
 しからば心で思うことは身体で動くこととなり、身体の様相はまさに精神の様態となる。そうして堂々たる態度はなんの引っかかりもなく、堂々たる精神を形作る。

 これは真理であり、多くの堂々たる傑物たちの実態だ。誰しも完璧などありえずどこか至らぬ部分がある。しかしあるきっかけにより堂々たる所作を実行もしくは練習することを始める。すると身体は確かに慣れていくのである。その上、少しずつにでも精神は、その身体に影響されていく。

 そうして堂々とした心と体は完成される。このことは結局、「堂々としたい」という思いが身体による行動となり、それがまた思いを強くしていくという循環を意味する。
 そのようにして獲得した「堂々」は、まさに他人に負けず我を貫き、少しのことではうろたえず、落ち着いた言動を可能にして結果をもたらす。

 堂々は非常に人生において役立つ態度であるが、それが実はまずもって、私たち自身の「精神」をきっかけとして芽吹いていくということを、忘れてはならない。

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