ホンダナ行進曲 ~ 映画『本を綴る』
昨日のことだがかなりひさしぶりに、単身映画を観てきた。
このnoteでも多くの皆さんが絶賛されている『本を綴る』というインディーズ(?)作品なのだが、きっかけとなったのは、フォローしている401daさんのこちらの記事。
朝、起き抜けに外でiPhoneとタバコを手に寝ぼけ眼で読み始めたのだが、一気に目が覚めた。
今の俺が観なきゃいけねえやつじゃねえか!!
以下はその時に俺が理解した大雑把なあらすじなど——
主人公は小説が書けなくなった作家。
全国の書店をめぐりながら書評やコラムなどで食いつないでいる。
講演で訪れた地方の古本屋で、古書の中に挟まれた古い恋文を見つける。
手紙の宛先人を探して届けるところから始まる様々な出会いと経験の中で、書けなくなった理由などとあらためて向き合い云々。
実在する全国の書店や図書館が登場する。
大好物すぎる(笑)
慌てて上映スケジュールを調べると、東京での単館ロードショーは今週金曜日の25日までとの由。
幸いにしてというかまったくの偶然ながら当日は事前に午後半休を取得しておりながら特段の予定も無く(家で録画の消化などするつもりだった)、かつ劇場は通勤経路上の新宿三丁目とのこと。
作品の感じとしてはどちらかというと俺よりも女房(当日仕事)のほうが好きそうなんだがなあと思いつつも、意を決して独りで行くことにし、その場でネット予約をした。14:30の回。
↓↓↓公式サイト↓↓↓
いやー、本っ当に素敵な作品だった。
あらすじも含め全体の雰囲気などは概ね予想通りの映画だったのだが、なんというかこう、静かで、穏やかで、それでいて背筋がピンと伸びている世界なのだな。
例えが適切かは知らんが、最近の多くの映像作品がX(旧Twitter)的あるいはInstagram的であるとするならば、note的だなとも思った。まあタイトルからして、なんだけど。
また、noteな皆さんにはご案内のように「本屋」就中リアル店舗についてのよしなしごとが昨今いろいろなわけだけれども、懐古趣味でもなく、憐憫でもなく、ましてや恨み節やスノッブでもなく、本屋の〝新たなありかた〟の模索や提案が自然な流れの中でなされているところもまた、大いに好感が持てるところ。
ついでの話ながら我ら夫婦はNHK「首都圏ネットワーク」の『わがまちスター』というコーナーの大ファンなのだが、通ずるものが感じられた。
俺の大好きな、澄んだ空の下を雑木林で落ち葉を踏みしめながら静かに歩く……そんな作品だった。
俺が観た次の回で舞台挨拶があったらしく、幸運にも上映後のロビーにて脚本およびプロデューサー(など)の千勝一凜さん(↗X)にもお会いでき、感激を伝えられプログラム(劇中の絵本付き!!)にサインをいただけたりもした。
余談ながら映画の前に新宿三丁目といえばの老舗『ビフテキ家あづま』で麦酒と一緒に3代目江戸家猫八師匠の好物だった「じゅうじゅう焼き」をひさびさにいただいたり、伊勢丹メンズ館でふだんはできないようなウィンドウショッピングを楽しんだり、映画のあとは新宿TAKANOで女房にお土産を買ったり、その女房と夕方いつもより早く合流してやっぱり麦酒と一緒に(笑)旨いそば前を味わったり新そばを手繰ったりしながら談笑したりと、映画本編以外にも充実した半休となった。401daさんの記事に、あらためて御礼申し上げたい。
『本を綴る』は、今後も各地で上映が予定されている。
※下記、クリックで「上映情報」にリンク
ぜひ多くの方々に観ていただきたいし、評判となって拡大ロードショーとなることを願ってやまない。
あ、肝心なことを忘れてた!!
あとで知ったのだが『本を綴る』は、2022年2月からYouTubeで配信されているオリジナルドラマ『本を贈る』の続編とのこと。
提供は東京都書店商業組合。
↓↓↓YouTube『本を贈る』ポータル↓↓↓
↓↓↓プレスリリース↓↓↓
俺はまだ2話までしか観ていないのだが、映画より先にご覧になるのもよろしいかと思う。
ぜひに。
※ヘッダ画像はこないだ月曜に休館日と知らずに行ってしまった、日比谷公園内の「日比谷図書文化館」(朝の通勤路)
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