山腹を這う水路(大井根)
言わずもがなのことですが、米づくりには大量の水が必要です。
その水を得るために先人は様々な工夫を凝らし、惜しみなく労力を注ぎ込んできました。ここ川上区においては、「大井根」と呼ばれる全長1Km余りもある山中の用水路がその最たるものだと言えます。
大井根は新鞍谷の西谷口から取水し、神水・博城(はかましろ)の山腹を高巻きにして大柳まで長い間谷水を運んできました。
この水路は、400年程前にこの地に移り住まれた治右門家の先祖、大柳権之守が考案し、工事の指揮を執ったと云われています