古小屋のあじわい
古びた小屋は何となく良い。
つぎはぎのトタン屋根が錆びまくっていたり、壁がボロンボロンはがれていたり、棒や板が雑多に立て掛けられていたり。
どうでも良さというか、仕方なさというか、こだわりのなさ感が漂っていて、そこから醸し出される清々しさが魅力のひとつ。
洗濯物が干されていたり、カーテンの隙間から小物がちらりとのぞいたりといった生々しい生活臭は皆無で、枯れた味わいが楽しめます。
こういう趣向はそれほど特異なものではないようで、『小屋の力』なんていう写真本もあるようです。
マニアックなジャンルではあるようですが・・・
できればこういう古小屋の軒下で、ジヤンやオバンが仕事をしてるところを一緒に写真におさめられるといいなあと、休日にウロウロしてみるのですが、まだ寒い時期だったせいか、そういう光景に出くわしません。
長い時間が経過して、くたびれてきた古小屋がまとう黄昏感は、ジヤンやオバンが生きてきた年月と相まって、豆を干すみたいな見慣れた光景もより印象深いものになるような。
先月何度か名田庄をまわった時もかなり良い物件がありました。
時間ができたらそっち方面もぶらぶらしてみたいと思うものの、見慣れないおっさんがカメラ片手にうろつくのは田舎じゃ相当怪しい・・・。
元記事の投稿日時 2010年4月16日 (金) 17:38
小屋の写真ではないですが…
以下、2010年4月撮影