読書記録「ウは宇宙船のウ」
川口市出身の自称読書家 川口竜也です!
今回読んだのは、レイ・ブラッドベリの「ウは宇宙船のウ」東京創元社 (1968)です!
・あらすじ
少年は宇宙船に乗るのを夢見ていた。毎週土曜日は友だちと連れ立って宇宙船の出発を見に行った。地球の重力を飛び出し、銀河の遥か彼方まで、さながら流星のように飛び立つ姿を見送った。
だが年端の行かぬ少年が宇宙業務に志願することはできなかった。宇宙航空委員会が選抜してもらわねばならない。地球上の熱意ある少年少女たちを選抜し、宇宙飛行士になるために訓練を行う必要がある。それまで待たねばならない。
また、宇宙航空委員会に選抜されても決して他言無用である。もし宇宙飛行士になれなかった時に惨めな思いをせぬよう、たとえ親友であっても話してはならない。
ある日少年の自宅に空色のヘリコプターがやってくる。そう、彼はもう待つ必要がなくなったのだ。そしてそれは、家族と、そして親友との別れを意味していた。
宇宙の惑星や火星に降り立った人々を描く「長雨」や「いちご色の窓」、恐竜狩りへのタイムトラベル「雷のとどろくような声」、家族愛を感じる「宇宙船」など16編の短編作品を収録。
最近は海外文学ブームが来ているのもあり、以前ボードゲームは「横暴編集長」をやっていた時に教えて頂いた本を読み終えた次第。
個人的にディズニーが大好きということもあり、読んでいるうちにまるでトゥモローランドにいるような感覚を得る。ただそれは幼稚という意味ではなく、非常に優れているからこそ、現実味があるのだ。
スペースマウンテンやスターツアーズ。宇宙を旅するのって非常にロマンがあると思わないだろうか。とあるIT企業がロケット事業に参入したり、実際に宇宙に行く気持ちがわからなくもない。
流星群の日には外で星を眺めるのも好き。首が痛くなるほど上を向いては、流星がキラリと落ちるごとに微笑む。
ならば地球を飛び出せば、一体どんな世界が広がっているのだろうか。想像するだけでもワクワクする。
きっと未知の生命体がいるに違いない。人間がロケットを飛ばせるのならば、未確認飛行物体だってきっとあるはずだ。
こういうことを言うと、しょうもないだとか、フィクションの読み過ぎだと馬鹿にされるかもしれないが、私は尊敬するウォルト・ディズニーに習い、いつまでも子供心を忘れないでいたいと考えている。
その点、レイ・ブラッドベリの作品は、そんな子供の頃の好奇心を呼び起こす。作品が優れているからこそ、大人が読んでも感情を高ぶらせる。
もっとも、私が単なる子どもに過ぎないという可能性も大いに有り得るが。それではまた次回!
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