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おでんと読書

川口市出身の自称読書家 川口竜也です!

9月も後半。まだまだ熱い日もあるが、徐々に涼しい気候になってきている。

今日のお昼、うどん屋に寄ったらサイドメニューにおでんが出ていた。

もしかしたら通年出ていたかもしれないが、確かに涼しくなってきたし、そろそろおでんが恋しくなる季節。

今夜は食材を買い込み、おでんを作ることに決めた次第。

よく染みてらぁ。

おでんにはビールや日本酒もいいけれども、やはり焼酎が一番である。

赤羽で飲み歩いていた時期に覚えた、焼酎の出汁割りがまぁ美味いこと。

ちなみに、私はおでんでも白米が食べれる人。締めにうどんをいれるのも捨てがたいけれども。

時に話は飛躍するが、おでんを食べると、「龍が如く0」に登場する佐川司のセリフを思い出す。

10万するフグの懐石だの 100g 1万する松阪牛だの何だの高えモンはあらかた食ったけど……。こんなボロい屋台の80円の大根が1番うめえ。金ってのは一体何なんだろうな。

龍が如く0 佐川司の台詞より

比較したことがないが、何だかんだ、おでんの大根はめちゃくちゃ美味いのは分かる。

そりゃお金があれば、美味いものは食えるだろうし、そもそも自らお勝手に立って、夕飯を用意することもないかもしれない。

個人的には、料理をする時間も楽しんでいる派だけれども、中には料理する時間など無駄で、その分をもっと有意義なことに費やす人だっているだろう。

無論、それは悪いことではない。私はただの暇人であって、料理する時間を削ってまで「やらねばならない」こともない。

もっとも、本物に触れるという意味では、高いものを食べてみる価値はあるけれども…。

捉えようによっては読書も同じである。

個人的に、読書はあまりお金をかけることなく、時間を充分に楽しめるものだと考える。

もちろん、中には数十万、数千万円の古書を探す蔵書家もいるだろうし、投資と如く本にお金や時間を掛ける人もいるだろう。

よく自己啓発本やビジネス書の中にも、「本にお金を掛ければ掛けるほど、(収入や実益として)自らに何倍も返ってくる」という説がある。

それは私もそう思うし、実際に読んだ本の支出分は元を取ろう的な思考を持っている。

しかし、私は所詮自称読書家。古本屋さんで本は買うし、捨てる本あればもらう者あり精神で、本を頂くこともある。

3冊500円コーナーがあれば血眼になって本を物色するは、会社の図書スペースを有効活用して新刊は読むは、なるべくお金を掛けずにいる。

そりゃ作家に対する応援の気持ちはあるし、新刊を全く買わないわけではない。

ただ、古本で充分満足している。折れていようが線が引いてあろうが、その作品自体の価値が下がるわけではなかろう。

人はお金を使わずにはいられない。誰かがわたしの代わりにお金を使い、それが別の誰かのところにいけば、それでいい。幸いわたしは健康だ。

平田俊子「バスと遺産」より抜粋

もっとも、読書で高い金を払うことはほとんどないだろうし、正直、人様が高い本を購入して羨ましいという気持ちもない。

そんな安上がりな生き方なり。それではまた次回!

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