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転職活動を機に考えた「人生の二毛作目に自分がやりたいこと」
人生100年時代、人生三毛作。一毛作=33年とすると、現在、49歳の僕は人生二毛作目の16歳(高校2年生)。転職活動を機に考えた「二毛作目に自分がやりたいこと」。
転職活動を通じて改めて考えたこと、拠り所にしたこと、経験したことなどの7つのエピソードを通じて自分のやりたいことが明確になりました。僕を知っている人からするとこれまでと同じでは?と思われるはずですが、僕の中では言語化して明確になったことがうれしくって。
あと2か月で50歳という節目を迎えます。人生100年時代の折り返し地点。新しいフィールドで明確になったやりたいことに挑んでいきます。
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①NECへの思い
愛着はあるけど執着しない
1995年にNECホームエレクトロニクスに入社。1999年に家電事業からの撤退に伴ってリストラで多くの仲間が会社を去る中、携帯電話事業部門に転籍。2013年にスマホ事業から撤退の際もコーポレートブランド担当という恵まれたポストに。二度も救われた経験からNECには感謝しかなく、執着しないことを決意。3年毎に一つのプロジェクトを担当して次のリーダーにバトンタッチ。自分がNECで貢献できることがなくなったら転職すると決め、2013年- リブランディング、2015年- NEC Vision、2018年- NEC未来創造会議を全力で対応し、NECでの役割を完全燃焼。
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②セルフブランディング
公私混合(Work Life Integration)
公ではブランド戦略を、私では地域デザインを。
携帯電話の商品企画/商品戦略を担当していた2008年に黒船と言われたiPhoneの上陸を機に越境・共創活動をスタート。企業や地域との共創を通じて内閣府提唱「交流型イノベーター」にも選出。ありたい未来を描いて実現するには関わる人たちの思いを集結するブランドが重要で、ブランドを言葉や概念だけで終わらせないためにも行動が重要という信念のもと、公私を融合させたライフスタイルを実践中。
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③NEC未来創造会議 塩沼亮潤大阿闍梨
選ぶのは「遠回りで面倒くさい道」
NEC未来創造会議での塩沼亮潤大阿闍梨の言葉「選択肢はふたつしかない。選ぶのは遠回りで面倒くさい道。簡単に早く行ける道を選ぶと人間力が育たない」。
高校・大学の講義や企業研修で上記の言葉を伝えながらも、決して順風満帆ではないけれども結果としてNECグループ内で「恵まれた道」を歩んできたのは否めないため、多くの人に語ってきた遠回りで面倒くさい道を歩むことを決意。
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④島田由香さん
これからの人生で大切にする4つのこと
ユニリーバ・ジャパンHD合同会社でウェルビーイングな働き方を導入し、日本人の働き方を再定義し続けてきた島田由香さん。
2022年6月末に退社して新たな挑戦をスタート。これからの人生では「働き方」「人材育成」「地域活性」「ウェルビーイング」の4つに取り組み、それ以外のことは優先度を下げるとのこと。
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⑤みらい
Future・未来・望来
「みらい」に関わる活動が僕の人生の転換に。iPhone上陸後に共創で未来を切り拓くために立ち上げた「企業間フューチャーセンター」、2050年の未来社会を構想した「NEC未来創造会議」、そして、一人娘の「望来」。未だに来ない「未来」でなく、自らが望んだ未来が来る「望来」。
パーソナルコンピュータの父、Aran Key氏の言葉「未来を予測する最も確実な方法は、それを発明することだ」。未来は自分で創るもの。
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⑥呼吸
OUTPUT(Give) > INPUT(Take)
息を吐くからこそ、息を吸える。
なにかを得るには、なにかを捨てること。
捨てるのは怖いけど、捨てることで得るものが多いことを実感した転職活動。
採用が決まらず自信を喪失していた中、採用とは別に大規模プロジェクトの業務委託の打診があったり、尊敬する恩人からスカウトの打診があったり。
Takerでなく、Giverであり続けることが自分の可能性を広げる。Give & TakeからGive & Givenの関係に。
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⑦コレジャナイ
コレジャナイから見つけたコレ
転職活動の面接を通じて失業への恐怖から自分のやりたいことを見失いがちになった時期もあった。一巡して辿り着いたのは、2014年から掲げている自分のキャッチコピーである「公ではブランド戦略を、私では地域デザインを」。ブランディングと地域デザインで培った知見を生かして「誰もが未来に関与できる社会」を実現するのが自分のやりたいこと。
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私が実現したい未来社会
DIYの再定義 Do it yourselves.
誰もが未来に関与できる社会の実現に向けて
SDGsで目指す「誰一人取り残されない社会」。僕がこれまでの活動を通じて目指したい社会像として言語化できたのが「誰もが未来に関与できる社会」。COVID-19で浮き彫りになった様々な分断。分断を克服しながら主体的に関与できれば面倒で遠回りな道であっても、自分が望む結果を完全には得られなくても、そこには手触り感と達成感、そして、寛容さに満ち溢れた今より幸せで持続可能な社会が広がっているはず。
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今後、私が取り組む4つのこと
誰もが未来に関与できる社会の実現に向けて大切なのは「自分たち事」「手触り感」「微責任」という思考や感覚。これらを育むために今後は4つのことに取り組んでいきます。
未来を描いて共創する「パーパスブランディング」
主体性と寛容さを育む「人材育成」
手触り感ある社会を創る「地域デザイン」
環境変化に対応し続ける「サステナビリティ」
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これまで同様に、みなさんのご協力・ご支援をお願いします。そして、少しずつ恩返しできるように努めます。
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