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雑感

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記事一覧

いまさら家族と言われても。

仕事はじめだった1月2日、自分以外の家族の写真が送られてきた。
両親のところに姉、妹の家族が揃って正月を過ごしていたらしい。
何でもない場面が切り取られたそれらは、とても穏やかであたたかく、そして何よりも当たり前の光景だった。
両親から生まれた子供たちが長じて、また子供を成して集まる。笑顔が増えていく。人として、社会的動物として、ごく当たり前の姿。

送られてきた家族の様子を見て、微笑ましい気分に

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正月はどこに行った。

仕事はじめ。
正月2日とはいえ、当たり前にお客さんは来て、普通に買い物をしている。
正月くらい家でゆっくりすればいいのに、などと思う自分も元日から小腹が空いたという理由でしなくてもいい買い物をした。人のことは言えない。
買ったのは値引きされてた2個入りのショートケーキ。これを一気に食べたのはちょっとお正月の特別感があったかもしれない。

子供の頃、40年くらい前、年末には近所のお店ではなくて少し大

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行く道は同じじゃなくて笑えない

子供叱るな 来た道じゃ
年寄り笑うな 行く道じゃ

よく言われるこの言葉。
そういうものだよなあという戒めとして、とても分かりやすいし納得しやすくて、いい言葉だと思う。

特に自分が歳をとってくると、年寄り笑うなという言葉は実感を伴うようになる。
行く道なのだ。

でも、と思う。
肉体的な衰えは平等であろうと思う。冒頭に引いた言葉もそこを指しているのだろう。
でも、と思うのだ。

多分、行く道は同

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いじわるじいさんはいじけるじいさんになりましたとさ。

昔話でお馴染みの、正直で優しいおじいさんを妬み嫉み羨み、暴走して身を滅ぼすというオチを担当するクソジイイ。
物語の中ではこういう人になってはいけませんよ、こんなに酷い目に遭いますよと反面教師として登場する。
個人的にはおむすびころりんのラストでネズミたちに襲われて自我を失ってしまったのが衝撃的だった。

そんないじわるじいさんに、今の自分はなっているなあと思う。行動ではなく心根が。

よくも悪くも

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自民党の進化論の4コマの。

自民党の広報による、憲法改正についての解説のような啓蒙のようなマンガ。その内容とかやり方とかもどうかと思うけど、進化論を引き合いに出してきていることで話題になっている。
あれがストレートな広報活動なのか、ある種の炎上商法なのかの判断は難しく、どういう影響を及ぼしているのかも分からないけれど、あれを見て感じたことや考えたことなどを。

とりあえず。

内容のつながりとか進化論の解釈とかすでに間違いだ

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愚かで哀れな生き物の気持ちは今日も後ろをむくばかり。

ハローワークで職務経歴書を見てもらった。
応募用のものではなくて、とりあえずこれまでどんなとこでどんなことをしてきたかを箇条書きにして、この中から使えそうな経歴はありますかねという相談をするための土台のつもりでつくったもの。
何しろ職を転々としているし、別に資格があるわけでもないしで、どうしたものやら行き詰ったので、こんな41歳の無能でも就職ってできるの?と訊きたかったのだ。

で。
作っていった

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志望動機が、書けません。

 無職になってそろそろ1ヶ月。実家で穀を潰して寄生しているくせに独り暮らしが恋しくて仕方ない今日この頃です。社会問題を体現しているのでいつ取材に来てもらってもオッケーです。面白いことは話せませんが。

 そんなわけで、鋭意、とはいかないまでもヨチヨチと就職活動をしています。
 出来れば働きたくないけれど、労働力を提供する以外にお金を稼ぐ術を持たないし、お金が無いと生きていけないし、まだもう少し死ぬ

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結局のところ、現実的で切実な。

あれこれと考えてみたところで、本屋以外の仕事ができるかといえば、そんなはずもなく。

資格も無ければ金も無い。新しいことを始める気概も無い。仕事のほうから転がり込んで来てくれれば報酬に応じて頑張るけど、そんな上手い話があるはずもない。

何もかも全てを解決してくれるであろう宝くじも、残念ながら当たらない。これさえ叶えば、もう何にも考える必要も無いんだけど、本当に残念ながら当たらない。そもそも買うた

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ポプラ社社長インタビューに言寄せて…

経営者の孤独/ポプラ社・千葉均「宗教を持たない私たちは『哲学の徒』として生きる」 - 小さな声を届けるウェブマガジン「BAMP」 https://bamp.is/interview/kodoku12.html

 上記記事を、とても興味深く読んだ。
 率直に感じたことは、当たり前のことを当たり前にやろうとしている方だということ。
 逆説的に、この訴えが異端とされるということはつまり、そういうことな

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