自民党の進化論の4コマの。

自民党の広報による、憲法改正についての解説のような啓蒙のようなマンガ。その内容とかやり方とかもどうかと思うけど、進化論を引き合いに出してきていることで話題になっている。
あれがストレートな広報活動なのか、ある種の炎上商法なのかの判断は難しく、どういう影響を及ぼしているのかも分からないけれど、あれを見て感じたことや考えたことなどを。

とりあえず。

内容のつながりとか進化論の解釈とかすでに間違いだと発表されている言葉を引用しているとか、たった4コマに色々とツッコミどころはあるのですが、とりあえず。

どの口が、と。
まるで自分たちは変化し続けて進化してきたかのように引用をしているけれど、どの口が言うのかと。
何よりもそこで笑ってしまった。

旧態依然という四字熟語を頼まれもしないのに体現し続けて、旧弊な価値観のままで昭和から延々と続いている椅子取りゲームは進化したんだろうか。
男女別姓とか家父長制とかを是としたり、昭和的な人脈優先の人事が当たり前だったり、80年代辺りで家庭環境の実態把握が止まっていたりするのはどんな変化が起こった結果なんだろうか。

今の自民党を見ていると、大昔に彼らのおじいちゃんやパパが作ってくれたシステムに乗っかって政治家っていうお仕事に就いて、そのシステムの中でおじいちゃんやパパと同じようにやってるつもりなんだろうけど、時代が変わってるから上手く回せてなかったりボロが出まくってたりする印象で、ハードもソフトも全く更新されていない感じがする。
変化も進化も全く感じられない。

もっとも、システムがどれだけ破綻していようとも、情報の発信や収集の方法もアップデートされていないから、あれこれ知られてしまっていることも批判されていることも、たくさんの人が困窮していることも目にしなくてすんでいるわけで、この辺り、自民党総裁のモットーである鈍感力が遺憾なく発揮されていますね。

そんなわけで、どの口が、ってなる。
憲法改正がどうとかというより、自己を客観視できてない人たちに何を言われても、ってなる。
面白4コマの感想はそんなところ。
あのマンガの説明で行けば、進化も変化もして来なかった自民党は真っ先に淘汰の対象になるはずなのになと思いつつ、そうか、あれがガラパゴスかって分かったような気分になって終わり。


ところで、昔に出来上がったシステムに乗っかったままになってるのって、政治だけでもなくて、僕が以前にいた本屋さんもそんな感じだった。
日本って言うのはシステムの更新が苦手な国なのかもしれない。そこには、手を上げた人負けの風土があるのかもしれないなあと思ったけれど、それはまた別の機会に。

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