京螢兎

KateKanadome カメラを持った詩人 詳細はプロフィールをご参照ください。 質…

京螢兎

KateKanadome カメラを持った詩人 詳細はプロフィールをご参照ください。 質問・お話・お仕事お受けしております。 過去の著書「カマイメーロンの花束を」

マガジン

  • Kate's Sightseeing Photo Album

    Twitterで紹介した写真をまとめたアルバムです、今後思い立ったら記事としてガイドブックにすることも検討中。

  • 京の詩写暦

    撮った写真をちょっとした暦表にして詩と共に

  • ヒロシマ 平和を憶う

    過去にTwitterで書いた掲載したヒロシマの原爆の詩集 現在のものも入っております また解説文を含んでおります

  • トリシュナーの声

    ここでは「愛を知る」ことを 最後に告げて終わる詩をお届けします。 ちなみにトリシュナーは サンスクリット語で“渇望“となっています。

  • 悲喜こもごも

    日々の移ろいの中で思いついた短編集

最近の記事

  • 固定された記事

本から光が消える日 カマイメーロンの花束を最終紹介

 書店に並んでいる本やネットに紹介されている電子書籍から命の光が消えるのはいつだろうとこの一年ずっと考えていた。誰かに読まれなくなった。誰からも手に取られなくなった。捨てられた。いろいろ考えて結論は出なかった。 考え始めたのはあと十数日で僕の本から命の光が消える日が来るから。 色々な人の手を借りて2020年7月15日に出版した詩集「カマイメーロンの花束を」が僕の予想よりも多くの人の手に届いて今年2023年7月15日をもって絶版になる。 絶版になったとしてもほんの内容や

    • 夏を呑み干せ!

      • 京の詩写暦 2024年9月

        満ち欠けしていく月を いちばん思いを馳せる時期になるけど それは景色で感じるより 食べ物で感じることが多い 「月見だよ」 「月見(x)だよ」 (x)に当てはまるものは だんごだったり 酒だったり 月明かりの下で見上げるものだった 月明かりしかなかったあの頃 バーガーだったり どんぶりだったり 電気の下で微かに見つめる いつも光が傍にある今 満ち欠けしていくのは 月だけではないと思わせること自体が お月見というものなのだろう 今年も 一口食べて 月をそこに感じる 「今

        • #平和を憶う 広島市紹介 2024年

           去年以上に夏の陽射しが溶けるよりも痛いと思うようになった広島。 平和公園を行きかう観光客の声が多種多様の言語が行き交うことが増えて、平和を憶う輪が広がっていくように思える。けれど世界の争いはendの文字はまだ見ることはできないようだ。  例年通り僕の平和への思いを伝えようとしていましたがなかなか伝えられないことが心苦しく思っているこの頃、79年の年月はとてもおもく多くの人の力がなければあの日の声を止めてしまいそうで胸が痛みます。伝承者の思いの火もその光景を見た人から子や孫

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        本から光が消える日 カマイメーロンの花束を最終紹介

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        • Kate's Sightseeing Photo Album
          28本
        • 京の詩写暦
          43本
        • ヒロシマ 平和を憶う
          38本
        • トリシュナーの声
          18本
        • 悲喜こもごも
          2本

        記事

          ヒロシマ原爆の詩

          あの時ゲームの手を止めて 聞いておけばよかった 僕はあの日のことを話そうとしていた 勇気を踏み躙ったのだと 歳を重ねていくほどに痛感する 1945年8月6日 遠くから来た強い風圧と 赤黒く漂った異臭混じりの火事に 異様なほど臭うの黒い雨 それを語ろうとした被爆者の肉声を 聞き逃したんだ 紙に残された遺品の紙の束を おらんようになった後に 読み返して後悔して 僕はその話を知らないながら 伝えようと思っている それが僕にできる 平和の願いだ

          ヒロシマ原爆の詩

          The world sways like the surface of the water. One sorrow, one bomb.

          The world sways like the surface of the water. One sorrow, one bomb.

          1945年8月6日 午前8時15分 決して忘れない、 忘れてはならない

          1945年8月6日 午前8時15分 決して忘れない、 忘れてはならない

          ヒロシマ原爆の詩 2019.8.6

          溶けたガラスに触れた 平和祈念資料館で触れた あの日の熱い光に包まれた 溶けて 爛れて 歪んで あの痛みをあなたがたが からだで こころで 受け取ったのですよね いたいですよね 私はガラスに触れて あなたがたを思う 1945年の8月6日のあなたがたを

          ヒロシマ原爆の詩 2019.8.6

          ヒロシマ原爆の詩 2019.8.6

          飛行機の音がする 青い空から あの日を思って肩が揺れる 警報もならなかった空に エノラ・ゲイ号が 空を舞う 空を見上げた時には 目の前は 白い光に覆われるから 飛行機のいる空を恐れる あの日に連れ去られた 友人を思って エノラ・ゲイ号:広島に原爆を投下した飛行機

          ヒロシマ原爆の詩 2019.8.6

          ヒロシマ原爆の詩 2019.8.6

          1945年8月3日は 雨が降っていた 夏の空に 雨が降っていた 1945年8月6日は あつかった そして赤黒い空に 黒い雨が降った 2019年8月6日 雨が降る 水を求めた声に 答えるように 祷りの雨がふる 頬に伝う 水と共に

          ヒロシマ原爆の詩 2019.8.6

          京の詩写暦 2024年8月

          涼を求めて 歩いていく 暑さが知っているものではなくなる 年を重ねるほどに 日を重ねるほどに 風鈴の音 打ち水をした地面 反射した水の煌めき 川のせせらぎ 扇風機の回る姿 波の音 涼しさを感じていたのに 物足りない 物足りなくなってくる 涼を求めて 夏を探しに行く

          京の詩写暦 2024年8月

          京の詩写暦 2024年7月

          四季がいなくなったら 寂しい ブランケットのように包み込む春の陽射し からっとした初夏の芽吹き 気まぐれな梅雨の雨 建物がとけないほどの夏の暑さ 微かな冬を伝える秋風 静かに積もっていく道端の雪 いつの間にか消えてしまう こんなことも 思えなくなるのは 寂しい 儚い四季に 思いを馳せる日を 永遠に願って 四季を詠う

          京の詩写暦 2024年7月

          京の詩写暦 2024年6月

          雨の匂いを感じる君が 顔を空に向ける 「雨が来る前に帰ろう」 すこし小走りに歩く 君の髪が 揺れる 雨に濡れるくらい 君とならいい でもきっと今日のために 君が着飾った姿が 雨に溶けてしまうのは 君は嫌がりそうだから 一緒に小走りに 岐路に立つ 一緒に

          京の詩写暦 2024年6月

          京の詩写暦 2024年5月

          頑張りすぎもいけない 5月病になってしまうぞ そんなことを考えながら 5月になりそう やりきった感のある一日を 繰り返している毎日を 噛みしめるように進んではいるけど 大丈夫かな 不安のまま 頑張っているのは きっと疲れて 本当に5月病になってしまうかもしれない そうなる前に 頑張るを 休もう

          京の詩写暦 2024年5月

          京の詩写暦 2024年4月

          新しいことが始まって 走り出す こけそうになったって 次の階段を上ろうとしてしまうこともある あせったときだって 無理やり直して進もうとしてしまうこともある 怪我をしてやっと気づく 声をかけられてやっと気づく その前に ゆっくりできたらいい ゆっくりあるいて ゆっくり階段を上って 深呼吸していく 自分らしくいていい ゆっくりでも 自分を大切にして すすめばいいよ じぶんはじぶん らしく一歩づつ

          京の詩写暦 2024年4月

          京の詩写暦 2024年3月

          「変わらない君が好きよ」 そういった君が 変わっていく 桜の下で 潤んだ目で 僕に笑いかける いつも見ていた制服から 袖を抜いて 知らない人のように 歩いていこうとしている 変わらないでなんて言えない 変わらない僕に 変わりそうになるような 一言なんて言えない 「変わらない君が好きだけど そばにいる君が一番好きだから 一緒になら変わっていこう」 桜を掴みそうに 差し出した君の手を 僕は握る 大人になって変わっても そばにいることだけは 変わらないから

          京の詩写暦 2024年3月