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京の詩写暦 2024年6月


雨の匂いを感じる君が
顔を空に向ける

「雨が来る前に帰ろう」

すこし小走りに歩く
君の髪が
揺れる

雨に濡れるくらい
君とならいい

でもきっと今日のために
君が着飾った姿が
雨に溶けてしまうのは
君は嫌がりそうだから

一緒に小走りに
岐路に立つ

一緒に

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