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ウィルトンズサーガ【厳然たる事実に立ち向かえ】

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『暗黒城の城主』の続編です。 『暗黒城の城主』はこちらのマガジンにまとめてあります。 https://note.com/katagiriaki/m/mc6ecb876a984
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#ハイファンタジー小説

【ダークファンタジー小説】ウィルトンズサーガ『古王国の遺産〜受け継がれるレガシー…

前作はマガジンにまとめてあります。  デネブルが支配していた土地は広い。三人の領主が治め…

片桐 秋
2年前
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【ダークファンタジー小説】ウィルトンズサーガ『古王国の遺産〜受け継がれるレガシー…

前回の話はこちらです。 マガジンにまとめてあります。  一晩中歩いて、ウィルトンが生まれ…

片桐 秋
2年前
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【ダークファンタジー小説】ウィルトンズサーガ『古王国の遺産〜受け継がれるレガシー…

マガジンにまとめてあります。 「天井を照らしてくれ。暗くてよく見えない」  アントニーは…

片桐 秋
2年前
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【ダークファンタジー小説】ウィルトンズサーガ『古王国の遺産〜受け継がれるレガシー…

マガジンにまとめてあります。 「まさか宿の中にいるんじゃないだろうな」  老人は首を横に…

片桐 秋
2年前
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【ダークファンタジー小説】ウィルトンズサーガ『古王国の遺産〜受け継がれるレガシー…

マガジンにまとめてあります。  ロランはデネブルの呪いから解かれ、元々の目と知力を取り戻…

片桐 秋
2年前

【ダークファンタジー小説】ウィルトンズサーガ『古王国の遺産〜受け継がれるレガシー…

マガジンにまとめてあります。 「待ってください」  アントニーの声が、出て行こうとするウ…

片桐 秋
2年前
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【ダークファンタジー小説】ウィルトンズサーガ『古王国の遺産〜受け継がれるレガシー』 第10話

マガジンにまとめてあります。 「分かっています。誤解されやすいのですが、彼はあなた方に対する敬意を欠いているのではありません。彼はただ、こうしたければ他者に影響され過ぎるのです」  長は弁明した。申し訳なさそうにしてはいるが、ウィルトンやアントニーの不快よりも、べナリスの都合を優先する気なのは見て取れる。  荒事師の長としては、その方が良いのだろう。我々は敬意を払われる英雄ではあるが、彼女の仲間ではないのだから。ウィルトンはそう思った。 「よくそんなので荒事師なんてや

【ダークファンタジー小説】ウィルトンズサーガ『古王国の遺産〜受け継がれるレガシー…

マガジンにまとめてあります。  一行は五人一緒に、大蜘蛛の巣があると思われる大木の周囲を…

片桐 秋
2年前
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【ダークファンタジー小説】ウィルトンズサーガ『古王国の遺産〜受け継がれるレガシー…

マガジンにまとめてあります。  アラニスがひざまずく地面には、小さな靴の跡があった。 「…

片桐 秋
2年前
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【ダークファンタジー小説】ウィルトンズサーガ『古王国の遺産〜受け継がれるレガシー…

マガジンにまとめてあります。  白樺の木まではたどり着かなかった。宿屋の娘ロズミナが言っ…

片桐 秋
2年前
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【ダークファンタジー小説】ウィルトンズサーガ『古王国の遺産〜受け継がれるレガシー…

マガジンにまとめました。 「アントニー、俺は過去に何があろうとも、これから先どんなことが…

片桐 秋
2年前
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【ダークファンタジー小説】ウィルトンズサーガ『古王国の遺産〜受け継がれるレガシー…

マガジンにまとめました。  夜の闇深い林の中に、一人の男の声が響く。毅然として、後に引か…

片桐 秋
2年前

【ダークファンタジー小説】ウィルトンズサーガ『古王国の遺産〜受け継がれるレガシー…

マガジンにまとめてあります。  カルディスは不敵に笑った。いや、笑ったように見えた。骸骨…

片桐 秋
2年前
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【ダークファンタジー小説】ウィルトンズサーガ『古王国の遺産〜受け継がれるレガシー』 第17話

マガジンにまとめてあります。  カルディスは首を横に振る。 「英雄殿には無理だろう。それは初めから分かっていた」  骸骨のような顔が、初めて笑ったように見えた。  やはり交渉なんて無理なのか。やれやれ。俺も大きな口は利けないな。ウィルトンはアントニーを見た。彼は静かなたたずまいで、見守ってくれていた。  カルディスはさらに告げた。自分自身にとっての真実を告げる者の口調だった。 「我が命を捧げよう。英雄殿の友人の命には、それだけの価値がある」  カルディスと、背後