片桐 秋
『暗黒城の城主』の続編です。 『暗黒城の城主』はこちらのマガジンにまとめてあります。 https://note.com/katagiriaki/m/mc6ecb876a984
私がクリエイティブな生活や創作物のために、日常で考えたこと、見聞きしたことなどを。
『復讐の女神ネフィアル』について、「絶対にこうしたらいい!」とアドバイスされたとおりに書きました。その結果は? その目でとくとご覧あれ。 アドバイスの内容は、 1分かりやすくする 2明るくポジティブな感じにする。 3解決型主人公・作品にする。 4主人公に恋愛要素を入れる。 5美味しそうな食事シーンの強化。 6異なる神々を信じる者同士は対立させず、協力関係にする。 7作品の中で、答えは明確にする。読者に考えさせない。 8主人公が戦う動機を分かりやすく、読者が共感できるものにする。 9ハッピーエンドにする。 10解決型(主に男性読者向け)なので紫色は使わない。 11解決型なので、詩的な表現は使わない。 元の作品である『復讐の女神ネフィアル』のマガジンはこちらから。 https://note.com/katagiriaki/m/m714d41e3adac
漫画家を目指す過程を記録しておくための物です。
『のべるちゃん』て制作した、自作の一本道サウンドノベルや、マルチエンディングのノベルゲームをご紹介します。
こちらのマガジンにまとめてあります。 ブルーリアはすぐに、失われた命の遺体を引きずって出てきた。魔法で重さを減らしてあるから大丈夫だと彼女は言った。 アントニーは青い髪と黒い肌の妖精に手を貸した。確かに思ったよりもずっと軽い。しかしこの魔法は、長くは続かず、どのくらい軽くなるのかも不安定なのだとブルーリアは言った。 「だけど私は、魔術の力には頼りたくないのよ。私には、それは自然な力ではないと思えるから」 「自然な力ではない、ですか。そうかも知れません。ですが、きっ
しばらくnote記事をあまり書いていなかった。職場での制作と漫画描きの両方をやり、さらに夏の暑さと残暑で参っていたのである。またぼちぼち始めようかと思う。なかなか定期的に更新出来なくて申し訳ない。 さて、Blenderに関しては、最近はキャラクター作りに取り組んでいる。漫画的にデフォルメされたあざらしの、簡単なアニメーションを作成し終えて、次には、いよいよVチューバーで見るような可愛い女の子キャラの制作に入ったのである。 職場にあるテキストを見ながら制作してゆく。今
マガジンにまとめてあります。 「しかし俺たちは、どこをどう他の妖精たちを探したらいいのかは分からない。ブルーリアには、心当たりがあるだろう? 今から探しに行こう」 「ここからしばらく歩けば、大樹の森に着くわ。地下世界にある森よ。森もかつては緑だった。果物や木の実が豊かに実って……。でも今は」 「そういえば、パンのような木の実が成る木を見つけてくれたよな。そんなのは無いのか?」 「探せば見つかるわ。全く何もないところではないの。多くの大樹は立ち枯れてそのまま。だけど今も
アントニーは眠りに落ちていった。ヴァンパイアは夢を見ないものだが、寝入りばなに過去を思い出した。 いや、自然と過去が記憶の底から浮かび上がってきた、と言う方が正確だろう。 恐れと無念を呑んで、死んでいった敵兵や騎士、貴族たちの姿がまぶたの裏によみがえる。 私が助けた者と、殺した者、どちらが多いのだろう。 アントニーは思う。救った者の方が多いはずだ。無駄な殺しはしなかったのだ。 だが、殺された側からすれば知った事ではなかろう。 ブルーリアが言った通り、
「終わったか」 ウィルトンは小さくささやいた。 ウィルトンは自分自身のその声を、我ながら静か過ぎる声だと思った。勝利の雄叫びには、ほど遠いではないか、と。 「はい」 アントニーもまた静かに答える。彼の胸中は複雑であった。 ウィルトンは、盟友の表情から彼の内心を推し測った。何かを言おうとした時、 「ありがとうこざいました、お二人とも」 深い青の髪と黒い肌の妖精は、深々と二人の英雄に向かって頭を下げた。 「何だよブルーリア、急に改まって」 「これでようや
ブルーリアの決意は揺るぎないように見えた。あるいは、復讐の意志、なのだろうか。 ここでアントニーは、深い失望を感じた。ブルーリアに対しての失望ではない。自分がどうしようとも、レドニスとは戦うしかないのだと悟ったからである。 「古王国の時代の私のせいではあるけれど、でもレドニス、あなたはすでに仲間の妖精からの信望をさえも失っている」 アントニーは深いため息をついた。レドニスはおびただしい血を流しながら、にらみつけている。 「私のした事は許される事ではないけれど、あ
「甘いな」 レドニスは薄く笑った。その笑いが今は見えていた。ウィルトンにも、アントニーにも、ブルーリアにも。 跳び上がった瞬間に、彼の姿は再び見えるようになった。ただし、向こう側が透けて見える姿で、ではあるが。 〈冷気〉も魔法による水膜も霧散した。 さらにウィルトンたち三人が驚いたことに、レドニスは空中で、ウィルトンが飛ばした光の刃もこくごとく躱(かわ)してみせた。 宙に浮いたまま、何の足がかりもなく、体を器用に素早く動かす。躱しながらゆっくりとアントニー
創作活動のアイデアをメモする紙のメモ帳を持ち歩くことにした。アイデアは必ず書き留めておいたほうがいいと言う人は多いが、その場合、どんなメモを使うか。 近頃はスマフォで音声録音も多いだろうが、私は昔ながらの紙のメモ帳を持ち歩くことにした。そんなメモ書きから、ブログ記事にまとめてみた。 実はこれはとある人気漫画と、それを原作とするアニメを見て思い付いたことだ。 フィクションにはテーマがあるが、それがはっきりと表に出ている物と、隠しテーマになっている物とがある。(はっ
「あの墓は、暗黒神の配下と戦って倒れた妖精だけでなく、他の妖精たちも葬られているのか?」 「いいえ。妖精郷があった頃、この近くにいた者たちだけよ。墓はあちらこちらにあるわ。こんな風に、中が広々とした洞くつに造るの」 ブルーリアは深いため息をついた。嘆きに近い色合いを帯びたため息だった。 「ここは……すでに見捨てられた墓場だわ。あいつが悪さをするから、誰もここに寄り付かなくなったのだと思うの」 「あいつって、この銀の鎧の持ち主だった人間の青年を殺した奴だよな?」 「
「ウィルトン、気をつけてくださいね。いざとなれば私は宙を飛びます。私一人なら大した負担にはなりません」 「よし、分かった。ブルーリアは大丈夫なのか?」 「大丈夫よ。私は水に浮くから。決して沈むことはないの。何か特別な呪いでもあれば別だけれど、この水にはそんな魔法も魔術も感じられないわ。だから大丈夫よ」 「そうか、それならよかった」 ウィルトンは振り返らずに返事をした。もう穴のある岩壁の近くまで来ていた。 「少しだけ温かいな、この水は。だけど池に流れ込むと冷めちまう
ここのところ暑さのためか、少しバテてしまい、noteの更新も2日ほど休んでしまった。つぶやきくらいは流したほうがよかったのだろうが、それもしないままである。 暑い中の創作活動をどうするのかを考えたが、まあ無理のない範囲でやっていくしかない。 気功体操の一種であるスワイショウは毎日数百回はやっている。TwitterXでは、腕振り気功体操と呼んでいるが。 あとは、あまり冷たい物を取り過ぎないようにしたほうがいいのだろうと思った。毎日冷たいお茶をたくさん飲んでしまうが、常温の
TwitterXで見たところによれば「主人公サイドが勝つと分かっていても、途中経過でハラハラさせる話は、作るのが難しく、存在するのは稀である」とのこと。 で、「え? そうなのか?」と思ったのですな。 私は漫画も小説も読むのは速くはなく、映画やアニメなども、短期間に大量視聴できるタイプではない。 そのために見た作品数が少ないのはあるだろう。それは前提として、それでも感覚としては「ザラにある」なのである。 今流行の作品だけを追うなら、確かにザラにあるとはとても言えないのか
今回はコマ割りを変則的に、動きが感じられるように出来たかなと思います。 前回の原稿は、コマごとに止め絵で出している感じが否めなかったのですが、今回の描き直し分は、1ページ全体で動きを出せたようです。 この場面には姿を見せないウィルトンが、呪われた犬を倒す流れから、味方側のアントニーと、敵となったジュエーヌの対決姿勢まで、動的に見せ、かつ緊張感も増したコマ割りとなりました。 コマ一つ一つも大事ですが、やはりページ内にコマ割して流れとして見た時に、とう見えるのかが漫画はより
TwitterXにアップした漫画の描き直し分です。 怪しい不気味な森の中で、いよいよ最初のバトルとなります。 先の展開が読めないような、ハラハラさせる感じは出せたのかなと思います。 このあたりまで来ると、だいぶ原案とは違っているので、新たにネームを切り直したのですよね。 それを元に描きました。 それでは今回は短いですがここまで。 読んでくださってありがとうございました。
今は漫画の練習をしていて、過去に完成させた物を描き直しています。 徐々に絵を描き直すだけでなく、ネーム段階からの見直しもするようになりました。 なので、今回も元の原稿とはかなり違っています。 前回のは割と淡々としていたのですが、今回はドラマチックにキャラのそれぞれの思惑が絡み合うように出来たと思います。 ここのところ、全く関係のないジャンルの漫画やアニメを読んだり観たりしていたのですが、見せ方や魅せ方を学べたようです。 名作と言えるレベルのダークファンタジーだけだと