小説「魔導具師ダリヤはうつむかない ~今日から自由な職人ライフ~ 8 巻」感想文・ネタバレ
どんな本?
転生者である魔導具師のダリヤ・ロセッティは、決められた結婚相手からの手酷い婚約破棄をきっかけに、自分の好きなように生きていこうと決意する。
読んだ本のタイトル
#魔導具師ダリヤはうつむかない ~今日から自由な職人ライフ~ 8
著者:#甘岸久弥 氏
イラスト:#景 氏
あらすじ・内容
前巻からのあらすじ
恐るべし!堕落座卓!冬に亀を増産させている!!
そしてダリアの工房と家具職人達は更なるビックウェーブに乗って行く。
ヴォルフとの魔剣造りも一波乱があった。
2本のナイフの間にワイヤーを付けて投擲する魔法武器を作って実戦で使用しようとしたら、後輩の風の魔法を使える騎士に貸したら、、
巨大な鳥の魔獣をアッサリと討伐してしまう。
そしたら後輩が魔剣を気に入ってしまい譲ってほしいと、貴族の家から正式に申し込みが来たせいでヴォルフとダリアが魔剣を作っていた事がバレてしまう。
そして、伯爵家の中に魔剣造りをする部門を正式に立ち上げる事になる。
感想
魔獣討伐隊が遠征訓練で近隣の森に行く。
それに同行するダリヤと護衛のマルチェラ。
そして、ヨナス。
そして遠征訓練はダリヤが開発した遠征コンロのおかげで、キャンプBBQとなってしまった。
今回の獲物はカニ、、
それを嬉々と狩った鎧蟹バラして食べる騎士達。
その中に紛れて魔物の部位を見たがるダリヤ。
そんな騎士達を遠目に見る元副隊長だったベルニージは騎士達が弛んでいると批判していた。
でも、その根底には彼等に誰も死んでほしくないという願望が透けて見える。
自身が片足を失ってまで亡くしてしまった部下。
結婚の話を抉られせて喧嘩してしまった息子の事を思い出しながら。。
そんなベルニージにヨナス先生がマルチェラを紹介する。
息子が結婚すると言っていた娘と同じ名前のマルチェラを、、
そして、ベルニージは亡くした息子の面影を残し息子が愛した女性の名前を持つ青年と出会う。
挨拶したマルチェラは大貴族との話にカチコチになりながらも話をする。
そして、彼に今度双子の息子か娘が産まれるとヨナスが教えベルニージに「名書」を依頼する。
名書とは一族の年長者が白紙に名を書き、赤子にその紙を触れさせる儀式。
より長く生きて欲しいと願掛けとなるらしい。
ダリアが懸命に助けたマルチェラとイルマの子達の誕生を待ち望む人がまた増えた。
しかもそれが魔物討伐隊の元副隊長で侯爵家の元当主だったのが、、
そのベルニージの義足が目の前で壊れたのをキッカケにダリヤが義足を魔道具に魔改造。
蒼く輝く魔導義足が爆誕。
最近は元気が全く無くなり本格的に引退するのかと思われていたベルニージが、現役復帰しそうなほど活き活きとして来たのが凄く良い。
孫のマルチェラとの暗黙の了解の中での会話も泣かせる。
そんなベルニージがスカルファロット家の魔剣の部門の後見人にもなってくれて、ダリヤの方も徐々に立場を強化していく。
あと、ダリヤの魔導具の工作は衝撃吸収パットとリラックス用のクッションが、、
それを研究するために貴族達が大集合。
ダリヤ、ルチアの言う事を聞いて魔力を流しまくる貴族達が、、
それを見て胃の辺りを摩るイヴァーノが気の毒w
その研究の果てに出来たクッションが、堕落卓とセットにして堕落シリーズとか言われてたら面白そう。
でも、スライムがさらに狩られるのか、、
ダリヤはいよいよスライム除けの何かを開発しないといけないかもしれない。
あとはダリヤがヴォルフのアンダーシャツに背縫いする話なんだが、、
その発端が遠征用コンロに名前を入れる騒動だというのが、、
それをデザインしていたら、商会の看板も決まってしまう。
番外編の話は、、そうかダリアの母親はそういうワケで家族から離れてしまったのか。
しかももう亡くなっている。
そして、メイドさんは父親と子育てをしてくれてしかも先輩になってるのが良かった。
早く亡くなってしまったのが悔やまれる。
いい父親だよ本当に、、
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