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「後宮の烏 4巻」烏妃を頼る者は日に日に増え、、 感想文・ネタバレ

どんな本?

後宮の奥深く、妃でありながら夜伽をすることのない、「烏妃」と呼ばれる特別な妃が住んでいる。
その姿を見た者は、老婆であると言う者もいれば、少女だったと言う者もいた。彼女は不思議な術を使い、呪殺から失せ物さがしまで、何でも引き受けてくれるという――。
時の皇帝・高峻は、ある依頼のために烏妃のもとを訪れる。
1巻より引用

読んだ本のタイトル

#後宮の烏 4
著者:#白川紺子 氏
イラスト:#香魚子 氏

あらすじ・内容

今宵も夜明宮には訪いが絶えない。泊鶴宮の蚕室で、大切な繭がなくなったという宮女……。一方、花娘を通じ城内での謎多き失せ物探しも舞い込んで!? 烏妃を頼る者は日に日に増え、守るもののできた寿雪の変化に言いようのない感情を抱く高峻。やがて二人は真実眠る歴史の深部へ。鍵を握るのは名もなき幽鬼か、あるいは――。圧倒的中華幻想譚、待望の第四弾!!【目次】蚕神/金の杯/墨は告げる/禁色
Amazonより引用

前巻からのあらすじ

最初は雨の日だけ来る幽鬼について女官からの相談。

その幽鬼は女官の許嫁で、盗賊に襲われた際に彼女を逃すために殿となって亡くなった。

そんな彼女の許嫁への後悔。息子を亡くした家族の怨念を霊符に転換して許嫁の幽鬼を縛って使役する悪趣味な罠だった。

その次は皇帝の高峻の側に控える新しい文官の袖を常に掴む幽鬼の手。

それは嫁ぎ先の家族が新興宗教の八真教にハマったせいで殺された義妹の手だった。

その八真教への恨みを抱いてる彼を止めたい義妹が心配で常に袖を引いていた手だった。

でも、彼は恨みを捨てられないという。

感想

髪の色が銀髪で前朝廷の血筋だった烏妃の寿雪。

そんな彼女を気に入っている。

少数民族で賀州の有力者の娘。
鶴妃の晩霞は父親の朝陽から烏妃の寿雪に近づくなと言われてしまい。

寿雪と会わないようになってしまった。
その晩霞が高峻の子を身籠もり、外戚として力を高めそうな晩霞の父、朝陽が前朝廷の血筋である寿雪を排除せよと言う。
そんな4巻。

蚕神

蚕を養殖している建物に幽鬼が現れると相談されたが、幽鬼が出る事は問題にしておらず。

蚕の繭の数が足りないと言う。
最初は幽鬼が盗んだのかと思って寿雪に頼んで幽鬼の後を着けたたが。
どうも違う。

そして翌日、寿雪に頼みに来た宮女が突然捜査を止めてくれと頼んで来た。
あまりにも様子がおかしいので寿雪は再度、蚕を養殖してる建物に行くと、、

幽鬼が宮女を脅した事が判明するが、脅して来た幽鬼は蚕の世話をしている幽鬼とは違うと言う。

そこで寿雪は片方の幽鬼は宦官が女装して化ているだけだと見抜き。

蚕を盗んだのは宦官達だと判明させる。

そして、いつも出てくる幽鬼は蚕の世話が好きな人の霊だったと判明。

その幽鬼が出入りしている蚕達の塚を宮女達はお参りするようになる。


突然淡海が殺人の罪で逮捕されそうになった。

それを妃の権限で退かせたが、、
殺された宦官は淡海の家に仕えてくれていた者だったと判明する。

ただ淡海の家から金の盃を盗んでしまい、それを後生大事に持っており。
それを見つけた淡海が殺して奪い取ったと捜査をしている者は言う。

でも、淡海はやってないと言う。

それなら殺された本人に聞いてみようと、寿雪は殺された宦官の魂を呼び寄せて話を聞いたが、被害者は後ろから襲われため犯人を見てないと言う。

ただ服の色は覚えており、その段階で淡海が犯人だと言う線は無くなった。

それなら奪われた金の盃の居場所はと寿雪が探すと。。

殺人事件の操作している宦官の弟の部屋にあった。

それで、捜査を行ってる物が弟を庇うために冤罪でも状況証拠をでっち上げ。
淡海に罪を被せる気だったと判明するが。。

その時には、捜査をしていた者とその弟は死んでおり。
部屋には遺書が置いてあった。
そんな彼等兄弟を寿雪は冥府へと旅立てるようにと祈る。

宦官とは犯罪者がなったりするので死んだ後はうち捨てられる事も珍しくないのに、寿雪は祈って導いてくれた。

それに感激する捜査をする部署の者達。

それで烏妃を信奉する者が増え、寿雪を危険視する者が現る。

それが鶴妃の父、朝陽だったりする。

そして、書庫に出る幽鬼の相談を寿雪を「阿妹」と呼ぶ花娘からされて寿雪は、幽鬼から事情を聞くと、自身の書いた書を探していると判明する。

その幽鬼の書いていた書は何だろうかと、探ってみると。
色々な書物を書き写すのが彼の仕事だったと判明。
でも、彼が書いてはいけない物を書いた罪で処刑された際に全ての書は焼かれたと言う。

だが、幽鬼となった彼はその書庫の一角に自身の書いた書の気配がすると言う。

それで全ての書を調べるも彼の書いた物は出てこない。
そこで寿雪は千里に知恵を借りに行き、屏風の下貼りに使われているのかもと言う。

そして探してみると、、、
確かに書はあり幽鬼は満足して旅立って行った。
そこで何故、幽鬼は処刑されたのかという話になり、、

どうも寿雪の中に入ってる烏。
「鳥蓮娘娘」の事が書いてあったと判明。
鳥蓮娘娘の半身が眠る場所が、、、

鶴妃の晩霞の父、朝陽と兄達のが都に来た。
そして、同行者に以前騒動を起こした白雷まで連れて、、

賀州の蚕を高峻に献上しに来た。
それで、一層の忠誠を帝に誓う朝陽だったが腹の中はようと知れず。

そのせいで後宮も色々とゴタゴタしてくる。

朝陽は烏妃を排除するべきだと言い出し。
さらに晩霞は身籠った可能性があり。

賀州での御家騒動では長男と次男の確執みたいな物があり、、
騒乱の予感がビシビシと伝わって終わる。

あれ?
幽鬼は出てきたか?

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後宮の烏


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