ACTの基本「結論の出ない複雑な感情や悩みは、無理に解決しようとしなくていい」
心理療法 ACT(アクセプタンス&コミットメント・セラピー)の話。
続きを書くつもりはなかったんですが、自然に思い浮かんだので下の記事の続きとして書いてみます。
自分の頭の中にある様々な負の感情。
ACTでは、それらを
「消し去らなくてはならない!」
「打ち払わなければならない!」
「そのためには何かをしなければならない!」
という風に考えてしまうのは悪手である、とします。
そして、
そもそもそういう考えで手を打ってもいい方には転ばないぞ、と示唆します。
ACTでは、発想の転換として
「そもそもその負の感情って、解決する必要ないんだよ」
という答えを与えます。
人は難しいことで悩んだ時、
よくイエスともノーとも付かない複雑な感情を抱くと思います。
そしてその複雑な感情自体が苦しみの源となるために打ち消したくなり、
「解決するためには、すぐにでも答えを出してこの悩みを消し去らなければならないんだ…」
みたいな事をしばしば考えてしまうものだと思います。
しかし…もしその複雑な感情が実は消し去らなくても良いものだとしたら…?
そう考えると、すぐにでも楽になるんじゃないでしょうか。
複雑なら複雑なままでいい。答えが出ないなら出ないままでいい。
悩みは悩みで、そのままでいい。
どうしようか悩む。頭の中がその考えでいっぱいにある。苦しい…
と思った時、本当に苦しかったのは
「その悩みを消し去らなければならない」というプレッシャーの方にあった…ということがよく分かると思います。
ACTが説明するのはこういうことです。
この記事の内容はACTの6つの原則
脱フュージョン
拡張
接続
観察する自己
価値の確認
目標に向かっての行動
の内の「拡張」の一部を説明したものです。
(なんだかゲームか変なスピリチュアルみたいな用語集ですが、れっきとした臨床心理学の一分野でカウンセリングでも実用されているらしいのでご心配なく…。)
詳しくは自分も理解しきれてなくて書ききれないので、この本を参考にしてみてください。(アフィなし)
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