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反省したり考えるべきは「起きたこと」ではなく「起きた出来事をどう受け止めるか」

湘南に暮らす心理カウンセラー 
渡辺サヤです

紅葉のきれいな時期ですね

嫌な出来事、辛い出来事があると、私たちは

「どうしたらいいの!」
「なんでこんなに辛いの」

という解釈をしますよね。
辛い出来事に遭遇すると、一種のショック状態になるので冷静さを欠いてしまうから仕方がないんですけど。

そして、そこから少しばかり時間が経てば冷静さを取り戻してきて、

「時間が解決する」

そんな風に思いなおしたりします。

しかし、本当に心に深い傷を負ってしまったり、トラウマのように記憶から消えていってくれない悲しみは、時間が経ってもなかなか解決した気にならないものです。

その古傷が「恐れ」となり、自分を狂わせていきます。

自分から人を愛することをしなくなったり
人の愛を受け取らなくなったり
自分を守ることに一生懸命で他責になったり
勝手に自分の中でなかったことにしてしまったり

周囲の人からも批判は受けるでしょうが、実は自分が一番わかっているんです。

「こんな自分なんて駄目だ。情けない」って・・・

だって、一番見てるの自分だからね。

起こったことに注目してしまうと、その不運を受け止めきれない時には、どうしても”被害者意識”を持ちやすいです。

だから、起こったことではなく、

「この辛さから、何を学べるのかな」
「この辛さは、自分の何に気づかせてくれているのかな」

と捉えると、自分の身に起こったことを直視できます。
 
実は、そんな簡単に自分に向き合うことって誰しもができないんです。

家族に不幸があったり、大切な人を失ったり、心からの信頼を裏切られればなおさらです。
 
人は「起こったこと」に注目すると、それに対して考え出し、解決策を探すけど、必ずそれを繰り返すか、悪い予感に怯えて何もせずに逃げ出すことしかしなくなってしまいます。

「この出来事が何に気づかせてくれているのか?」を考えると、起きたことなどもはやどうでも良くなったりします。
 
すると、まずは自分を明らかに見ますからね。
向き合うべきは自分であり、”起こったこと”じゃないんです。

起こったことに注目してしまっているときは、だいたい執着しているんです。「過去の出来事に対する後悔」という執着です。
 
そして、考えても答えのないことを考え続けてしまい、それが思考の癖となって定着してしまうことが多いです。

執着し続けた年月が長ければ長いほど、その思考の癖ってとれないもの。
癖を正すのに、やっぱりそれ相当の月日がかかるものです。
 
だから、早めに気づいて手放していくのがいいんですけど、もうすでに何年も経ってしまっていて、習慣づいてしまった思考の悪い癖というのは、もう本当にコツコツと手放し続けるしかありません。

トレーニングと一緒です。

 人生がうまくいく人とうまくいかない人の違いって、受け取り方の違いなんです。
 
失敗しない人なんていないし、傷つかない人だっていない。

人生がうまくいっていない人というのは、最初の傷でつまずき、その後に自分の問題としてきちんと向き合っていないんです。

だからこじらせてるんですよ。

「自分が悪いんだから」

そんな言葉をしょっちゅう言っていた男性と出会ったことがあります。
たしかにそうかもしれないけれど、それは本当に過去の自分と向き合ったことにならない。

自分が悪かったと認めるのであれば、そんな泣き言を言う前に行動に移しているはずだし、過去のことは恥ずかしくてそんなに口にしないはず。

過去の出来事を腹に収めて前を向けば、変わりたいと強く願うはずなので、過去のことは容易に口には出せないはずです。

彼は反省しているように見えて、ただ、泣き言を言っていただけ。
反省ではなく、もはやただの愚痴です。

だから、人生復活劇を遂げられない。そこに前向きさや力強さがないですもん。

初期に自分を直視し、自分を知ることで、これ以上被害が大きくならないように自分を立て直すことは出来ると感じます。

まだ余裕があるうちに、自分と向き合う時間を定期的に作ってみるのがいいのかもしれません。

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