「腰痛」を斬る!〜なぜ出てくる?どうやって撃退する?
今日のお話ですが、まず腰痛とはなんぞや?なんで腰痛を引き起こしてしまうか?そしてその後、その対策として腰に負担のかけない身体作り、気をつけなければいけない日常生活動作についてお話させて頂きます。
厚生省発表の平成25年国民生活基礎調査によると、有訴率という病気やケガでの何か症状を持っているの人の中で、腰痛というのは、男性で第1位、女性は「肩こり」に次いで第2位でありました。 またとある研究によると、一生のうち84%の人が腰痛を経験するといった報告がございます。 腰痛を抱える人は非常に多くいらっしゃいます。
じゃあその腰痛の原因はなんじゃってことですが、 このグラフを見て頂きますと、腰痛の原因についてですが、特異的腰痛といって原因が特定できる腰痛っていうのが全体の15%しかないんです。 例えば、腰椎椎間板ヘルニアが全体の4、5%、腰部脊柱管狭窄症がこれも4、5%、圧迫骨折が4%、化膿性脊椎炎、癌の脊椎転移が1%、たまに大動脈瘤とか尿路結石とかっていう内臓疾患は全体の1%もないんですね。 たまにテレビとかでその腰痛放っておくと大変なことになりますよ、、、とかってやってて、「私もどっか内臓悪いんかなあ」とかって相談される方いらっしゃいますけど、ほんとにごく稀なんですね。 じゃあこの青の85%もの大多数の腰痛が、原因が特定しきれない、原因がよくわからない、非特異的腰痛になります。 ほとんどの腰痛がこっちになります。
つまり何が言いたいかと言うと、レントゲンやMRIなどの画像にはほとんど腰痛は映らないってことです。
例えば、椎間板ヘルニアとか圧迫骨折はこういう検査で見つかりますが、ほとんど腰痛の原因はこういう検査でははっきりしないんです。
皆さんも経験があるかもしれませんが、先生にレントゲンは問題ないんだけどって言われたけど、原因はよく分かりませんて、でも痛いっていう
今日はですねこの非特異的腰痛、原因のよく分からない腰痛に関してお話を進めていきたいと思います。
ではそもそもなぜ腰痛が引き起こされるかを考えていきたいと思います。
パッとこのガイコツ君を見てみますと、まずこのあたり、あばら骨がたくさんあるところ胸郭周りといいますが、骨がたくさんありますから、構造的には安定しています。
おなじようにこのあたり、骨盤、股関節周りというのは、骨構造としてやはり安定した構造をしています。
ただ見てもらいたいのはですね、腰部というのは、腰椎1本しかないんですね。
このお腹周りを輪切りにすると背骨、腰椎といいますが背骨しかないんです。
体重を1本の骨だけで支えなければいけませんから、骨の構造的には非常に不安定であります。
つまり負担がかかりやすいってことですね。
ようするに、そもそも腰回りは不安定な構造をしているのに、日常生活で腰を過用、腰に負担のかかることをたくさんしたらすぐに腰痛になってしまいます。
じゃあなぜこんな構造をしているかというと、そもそもお猿さんが四足歩行をしていたときは、背骨というのは家でいうと、柱と柱をつなぐ梁の役割、つまり上半身と下半身を繋ぐ役割をしていたんですね。
じゃあそう考えていくとですね、腰痛が起きたのは人類が四足歩行を始めたせいってことになりますね。
とあるお猿さんが2足歩行をしたおかげで、骨のこんな構造になってしまって腰痛を引き起こすことになってしまったんです。
動物の中で、2足歩行をするのは人間とレッサーパンダの風太くんぐらいしかいませんよね。
ということで、結論まあこういうことになるわけで、腰が痛いんですー、では今日から四足歩行をしてもらっても、、、というわけにはいかないので、なんとか腰痛を減らす方法を考えていきましょう。
ここまでのまとめです。
腰痛の85%、腰痛の大半はレントゲンやMRIには映らない原因がよく分からない非特異的腰痛です。
それで人間の身体自体がですね、とあるお猿さんが2本の足で歩き始めてしまったおかげで、腰痛を引き起こしやすい構造になってしまった。
それでは、じゃあどうしたらいいか考えていきたいと思います。
次に腰に負担のかけない身体作りについて考えていきましょう。
先ほどからお伝えしております、原因がはっきりしない腰痛、非特異的腰痛ですが、この腰痛を大きく2つに分けると、腰を曲げたときに痛い屈曲型と、腰を反ったときに痛い伸展型の2つに分けられます。
それではですね、みなさんはどちらでしょう?一度立って頂いて腰を曲げる、反るやってみてもらって確認してみてください。
ただ腰部脊柱管狭窄症や椎間板ヘルニアなど腰を手術されたかたや、圧迫骨折をしたことがある方は決して無理しないでください。
一度確認してみてください。曲げたときに痛い、反ったときに痛い、はたまた両方とも痛い どちらでしょうか?
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