【創作小説】まわれ!今川やきくん!日本の巻(17)
「シャケ焼き殿…。世話になったのぅ」
「願いが叶う箱は 開けないのか?」
「拙者…楽しみはとっとくタイプでござるよ。この箱は ペーちゃんの背中に乗せて、一緒に持って帰ることにするぜーーーー!」
「ぺーーーー!」
「そうか。今川やきくんの願い、叶うといいな!」
「ありがとうでござる!じゃ!拙者、家路を急ぎますゆえ…これにて失礼でござるよ。達者でなーーーーっ!!」
「ぺっぺーーーーっ!!」
「今川やきくんもーーーーっ!!」
あ…なんだか……今川やきくんって
世界中のスイーツたちに挑戦して来たんだけれども……もしかしたら自分自身と勝負きたのかもしれないね…。
〜〜〜〜〜
バッサバッサ!バッサバッサ!
「カーーーーーーーーーーッ!ダンボペーちゃん!もうすぐオッチャンのいるお店に到着するぜーーーーっ!」
「ぺっぺーーーーっ!」
「ロイヤルブルーのリボンも返してもらったし、願いが叶う箱まで!」
「ぺーーーーっちゃん!」
「ど、ど、どうしようかなーーーー!?」
「ぺ?」
「箱!開けたくなって来ちゃったなーー!」
「大きい箱だから、もしかしたら一つじゃなくて、二つ叶っちゃうかも!?イヒヒヒ…」
「ぺ!!」
「え?欲張りはダメだって?分かったよ。もし二つ叶うなら、オレのもう一つの願いは…」
「ぺ?」
「糖質オフのアンコになる!ことだったんだけどなーーっ!」
「ぺ!?ぺ!!」
「あ?やっぱりダメか?自分のアンコに 誇りを持てって?」
「ぺ!!」
「そーだよな!!」
「ぺ!」
「ううう〜。…よっしゃ!!今、開けちゃおーーっと!」
パカッ…。
ポワワワワ〜ン…。
今川やきくん…まるで[さわるな]と書いてあるボタンを押してしまう子どものようだね。ぷ。
続く
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