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【創作小説】まわれ!今川やきくん!日本の巻(18)



バッサバッサ。バッサバッサ。

今川やきくん一行、オッチャンの待つお店へと空を飛びながら向かい中。

バッサバッサ。バッサバッサ。



「願いの箱よ。どーかどうか!糖質オフのアンコじゃなくて、ヒナちゃんのハートを射止められますように…なんまいだぁ…」


拝むんじゃない。祈れ。



パカッ…。

ポワワワワ〜ン…。

「ゴホゴホ!ゲホ!」

「ぺッペ!ぺッペ!ぺッ!」


「け、けむいなーーーー!」

「ぺ、ぺーーーー!」

「ん?んんん!?」

「ぺ?」

「何か……何か…変わったか? 何にも変わってないと思うんだが…」

「ぺ」

「ま、まさか…!オレのお腹のアンコが本当に糖質オフのアンコになっちまった…とか…?」

「ぺ…」

「ヤ…ヤヤヤ…ヤバいぜーーーーーっ!!」

「ぺっぺーーーーーっ!!」


しまった!しまった!しまった!
オ、オレは…いったい何のために世界中のスイーツと勝負してきたんだ!!
こんな凡ミスをするとは!

イヤイヤイヤ!まだ大丈夫だ!!
オレには ロイヤルブルーのリボンのお土産がある!
これでヒナちゃんのハートをゲットするぜーーーーっ!
…た、多分…。



珍しく弱気な今川やきくん。
だけど、どこまでもポジティブだと思う…。




〜〜〜〜〜

バッサバッサ。バッサバッサ。


そんなこんなで とうとうオッチャンが待つ 今川焼き屋の近くまでやって来た今川やきくん一行。


「確か…あ!あそこだ!!…って、んんん!?」

「ぺ、ペペペ!?」



今川やき一行、今度は何だ…?



「ちょ、ちょっと…。今川焼き屋はあるが…オレたちが出発した前と…なんだか景色が違う……ぜーーーーーーっ!!」

「ペペペ…ぺーーーーーっ!!」



バッサバッサ。バッサバッサ。





続く

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