![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/69655264/rectangle_large_type_2_62d849b4174c8f425f5ffe9d66efda6a.png?width=1200)
Photo by
noranekopochi
【創作小説】まわれ!今川やきくん!日本の巻(18)
バッサバッサ。バッサバッサ。
今川やきくん一行、オッチャンの待つお店へと空を飛びながら向かい中。
バッサバッサ。バッサバッサ。
「願いの箱よ。どーかどうか!糖質オフのアンコじゃなくて、ヒナちゃんのハートを射止められますように…なんまいだぁ…」
拝むんじゃない。祈れ。
パカッ…。
ポワワワワ〜ン…。
「ゴホゴホ!ゲホ!」
「ぺッペ!ぺッペ!ぺッ!」
「け、けむいなーーーー!」
「ぺ、ぺーーーー!」
「ん?んんん!?」
「ぺ?」
「何か……何か…変わったか? 何にも変わってないと思うんだが…」
「ぺ」
「ま、まさか…!オレのお腹のアンコが本当に糖質オフのアンコになっちまった…とか…?」
「ぺ…」
「ヤ…ヤヤヤ…ヤバいぜーーーーーっ!!」
「ぺっぺーーーーーっ!!」
しまった!しまった!しまった!
オ、オレは…いったい何のために世界中のスイーツと勝負してきたんだ!!
こんな凡ミスをするとは!
イヤイヤイヤ!まだ大丈夫だ!!
オレには ロイヤルブルーのリボンのお土産がある!
これでヒナちゃんのハートをゲットするぜーーーーっ!
…た、多分…。
珍しく弱気な今川やきくん。
だけど、どこまでもポジティブだと思う…。
〜〜〜〜〜
バッサバッサ。バッサバッサ。
そんなこんなで とうとうオッチャンが待つ 今川焼き屋の近くまでやって来た今川やきくん一行。
「確か…あ!あそこだ!!…って、んんん!?」
「ぺ、ペペペ!?」
今川やき一行、今度は何だ…?
「ちょ、ちょっと…。今川焼き屋はあるが…オレたちが出発した前と…なんだか景色が違う……ぜーーーーーーっ!!」
「ペペペ…ぺーーーーーっ!!」
バッサバッサ。バッサバッサ。
続く