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【創作小説】まわれ!今川やきくん!日本の巻(19)最終回



「オイ!!景色が違うぜーーーーーーっ!」

「ぺぺーーーーーーっ!」



オッチャンが待つ今川焼き屋…。

今川やきくん一行が 世界中のスイーツと勝負して(勝負してないけど…) 一年半ぶりに帰って来た、懐かしいはずの そこは なんと……。



「カーーーーッ! “ ゆりかもめ ” みたいなモノレールが走ってるじゃないか!タワマンもいっぱい建ってるぜーーーーっ!」

「ペペぺ!」

「あ、あれはショッピングモールか!?」

「ぺ!」

「ここは下町のはずじゃなかったのか!?」

「ぺぺ!!」



なんと 20年もの月日が流れていたのでござる…。



「とにかく!!オッチャンのお店へ行ってみよう!!」



近代化された街並みにポツンとある昔ながらの今川焼き屋。


「よ!良かったぜーーーーーーっ!オッチャンのお店!昔のまんまだ!!」

「ぺ!!」

「よーし!!帰るぜーーーーーーっ!」

「ぺっぺーーーーーーっ!」



バッサバッサ。バッサバッサ。

スチャ。



「オッチャン!!!ただいまだぜーーーーーーっ!!」

「ぺぺぺ!!!ペーっちゃん!!」


「って…え!?」
「ぺ!?」




「あ!!今川やきくん!!おかえりなさい!! オジちゃん!今川やきくんが帰って来たわ!」


「おおっ!?おーっ!本当か!?どーら!ちょっと待ってな…」


お店のガラス越しの向こうで 今川焼きを焼いていたのは…ヒナちゃん…。


「ヒヒヒ…ヒナちゃん!?ヒ、ヒナちゃんが…レディーになってるぜーーーーーーっ!!」

「今川やきくん!わたし!ここに就職したのよ!オジちゃんの後継ぎね!」

「え!?え!?…ええぇーーーーーーっ!?マジかぁーーーーーーっ!!!」


「ぺーーーーーーっ!!!」


「ヒヒヒヒナちゃんに! ロイヤルブルーのリボンのお土産が………」







今川やきくん。

これからはヒナちゃんとずっと一緒に居られるね。

願い…叶っちゃった!……かもよ?

糖質オフのアンコじゃなくて良かった良かった。ぷ。







おしまい٩(^‿^)۶

〜あとがき のようなもの〜

どうもありがとう。
そして…

ヘナチョコでも 何度失敗しても 一生懸命したなら…

勝負したって ケンカしたって ずっと離れていたって…

相手を想う“ 本当の心 ” があれば それはヘナチョコでも 勝っても負けても 離れてても…

心に
届いて
伝わって…大事だって…
そう 思うんだ。



ありがとうございました。

どうぞ お元気でお過ごしください。

感謝。

かおかお。

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