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【創作小説】まわれ!今川やきくん!日本の巻(16)



「そりゃあーーっ!決まってるぜーーーーーーーっ!!」

「そ、そうか…。で?何でハートマークなの?」

「むふふふ♡それは… ヒ・ナ・ちゃん!でござるだぜーーーーっ!」

「ヒナちゃん?」

「うむ♡ お母さんに連れられてお店へとやって来る女の子!」

「恋でもしたのか? 初恋ってやつか」

「カーーーーーーーーッ!おぬし!よくぞ!見抜いたでござるな!」

「ハートマークだしな。…じゃ!その恋を叶える…ってのが、願いか?」

「ぶわーっはっはっ!! はい!正解!!」

「で?」

「うむ。オレはぁ…毎日毎日、お店で焼かれている たくさんの今川焼きの中で、オレがヒナちゃんのハートを射止めるには どうしたらいいか考えた」

「ほうほう」

「そこで!!だ!オレは 世界一のスイーツになる決心をして、あそこにいるペーちゃんと世界を回って来たのであったでござる!」


パタパタパタパタ。

「ぺ!」


「なーるほど…」



「で!今!その帰り。おぬしが 獲物と間違えて獲ったロイヤルブルーのリボンは イギリスでもらったでござる!」

「イギリスかぁ!」

「詳しくは イギリスの巻を読んでね♡でござる♡今とは ずいぶん 文体が違うでござるけどなーー!ガハハ!」


そうでした…。ガハハ…。


「で? 世界一のスイーツになれたのか?」

「うんにゃ!なれなかった…」

「そうか。それは残念かもしれないけれど…。今川やきくんはナンバーワン!じゃなくても、オンリーワンだな!」


「そ!そうでござるぜーーーーっ!」

「ぺ!ぺーーーーっ!」


ペーちゃん 久しぶりの登場。

はい!そして 今川ダンボござるとダンボペー。
おまいたちは充分なほど…
個性強すぎなオンリーワン…でござる…。





続く

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