強烈な粘りにハマる!鳥取県産「砂丘ねばりっこ」
関西スーパーでは様々な品種の長芋が登場しますが、その中でも非常に個性的な「砂丘ねばりっこ」。年々ファンが増え、関西スーパーの隠れた人気商品となっています。今回はその産地である鳥取県北栄町まで行ってきました。
北栄町はコナンくんの町
鳥取県北栄町といえば「名探偵コナン」の作者青山剛昌さんの出身地。「コナン駅」として名所になっているJR由良駅や、「コナン通り」「コナン大橋」大きなコナンくんのオブジェなど至る所にコナンくん。観光の方もおられてなんだか楽しそう…。車から眺めつつ産地に向かいます🚗💨
モッタリと重く濃いうま味
砂丘ねばりっこは長芋とイチョウイモを交配しているそうです。見た目はちょっとゴツゴツしています。
「食べてみますか?」
「もちろん!」といただいたとろろにびっくり。どぅるんっ!とかたまりで持ち上がりました。しかも味付けしなくてもしっかり甘みやうまみが感じられます。
「うんま!!!」
俄然興味が湧いてきます。さっそく畑を見せていただくことにしました。
砂丘に眠る長芋
一面の砂浜。
収穫終わってるのか…と思いきや、よく見ると砂から5cmほど飛び出た茎のようなものがあります。10月ごろには葉っぱを全部刈ってしまうそうで、砂の下には砂丘ねばりっこが掘り起こされるのを待っています。聞いてはいたのですが、「砂で育つ」というのは実際に見ても不思議な光景。畑に入るとさくっさくっと足元に砂の感触があります(耕すと貝が出てくるそうです)。
水分が足りないと、自分が枯れないよう長芋より先に葉っぱに栄養がいくのですが、砂地のため土のように水分や肥料などはサラサラと地面深くに流れてしまいます。そのため、長芋用に開発された肥料を使用したり、地下水を汲み上げ灌水もするそうです。しかし1日に何度も灌水できるわけではないため、今年の夏はヒヤヒヤされたとのこと。
長芋は4、50cmあるため、収穫はジャガイモのような機械作業ではなく、機械の手は借りつつも手作業だそうです。
砂丘ねばりっこは鳥取県だけ
鳥取県では元々長芋が栽培されていましたが、「もっと粘りがあるものを」という消費者の要望や、生産者の作業性を踏まえ、20年ほど前に鳥取県が新種を開発しました。
砂丘ねばりっこは県外持ち出し禁止が種苗法で定められています。この地に合わせて開発された品種のため、万が一持ち出しても、違う土地で作るのは難しいとのこと。まず、土ではできませんし、砂地ならどこでもできるというものでもないそうです。
つまり砂丘ねばりっこは完全オリジナルな鳥取県の特産品。生産量も全国の長芋全体の1%程度と希少性の高い品種となっています。その割にお手頃価格なのもうれしいところです。
砂丘ねばりっこの美味しい食べ方
まずはご飯やうどんにとろろをかけてねばりの強さを味わってください!
また、火を通すと澱粉で固まってふっくらしますので、フライパンで焼いたとろろ焼や、お好み焼きは小麦粉なしでも作れます。しかもふわふわ。砂丘ねばりっこならではの味わい方です(↓動画↓にもレシピあり)
1/25(土)に3店舗で試食会決定!
この記事を書いている最中に、なんと砂丘ねばりっこの試食会が決定👏👏👏収穫真っ最中ですが生産者さんが鳥取からお越しくださることになりました。
ひとくちで特徴がわかる商品のためうれしい限り!ぜひこの機会にお召し上がりください!当日は砂丘ねばりっこのレシピも配っていただけるそうです。※数に限りがございます。
みなさまのご来店をお待ちしております😀
実施店:関西スーパー中央店、大社店、フェスタ立花店
開催日:2025年1月25日(土)
時 間:10:00〜18:00 ※途中休憩1時間あり
こ注意:大雪などの天候・道路事情により中止になる場合がございます。詳しくは店舗までお尋ねください。
【おまけ】スイカの名産地
北栄町はスイカの名産地でもあります。大栄西瓜が有名ですね。JA鳥取中央さんはスイカがいっぱいでした🍉
北栄町でコナンくんを観光した後、道の駅で砂丘ねばりっこやすいかを買って帰るなんてコースも楽しそうですね。