蟹江大砲

はじめまして。よろしくお願いします。文章の練習のためにやっています。

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最近の記事

詩 動きが止まる

路上を歩いて 手が重い 足も重い とりあえず進んでみる この 重さから外れるために 体があるから重いのか ないなら軽いのか 重くないのか 本当に、嫌になってきて 駅で電車に乗ることも 何か買い物することも嫌になって 時計ばかり見る ビニール袋しかない生活していて 何か物体のようなものに囲まれている 私のせいだが、目がほんとうにかすれたようになって 気ばかりが弱ってきて 太っているから 目が覚めない 起きているのにぼんやりとしているような 焦点の合わない 目的のない道を進んでい

    • 名称と原理を理解する

      興味がある物事を、名称や原理から理解することができなくて なんとなくいいなぁって思っているだけだ 歴史というタテの糸と、他の事物との関係性というヨコ糸のとの位置づけの間で考えることで、総合的に物事を理解することができるんだろう なぜそれができていないのかは、頭が弱いのもあるし 全体を俯瞰して把握したいというよりも 内部に入りたいという感覚のほうが強いからだろう 物事に魅了されつつ、俯瞰的にその位置づけを考えるという二重の形での理解の方法を学ぶ必要がある

      • 詩 帰る場所

        電車で独り言を話している ノビエのような顔をした男が レシートの詰まった財布を手にして、電車を降りたあとはホームを歩いている すでに交信が不能になってしまった頭でどこに帰るのか いつか見た 丸坊主の男とは違うか 何か目的を持って歩いている  それらが 光るように 見える 北関東の 辺地で いくつかの廃棄物のある 土地ですら、解釈された場所なのに 夜明けまでの時間 みどりが覆いかぶさる イチジクの木 道の駅 自動販売機 夢の続きをみた いつのまにか 渋滞する道を通って戻ってきた

        • 詩 すでに終わったような

          西洋へ行き 青い海とプールのある町で夏を過ごした 湿度のない晴れた空があって 立派な調度品のあるホテルにも泊まった すでに人生が満たされたような夢を見た 船が沖を走っていく 風が部屋に吹き込んでいる この夏の日々が終わって 新しい労働がはじまったのに すでに人生は過ぎ去って 満足していた  そしてこの地点まできた もう到達点にいて 何か自分の願望とかそういうのはどうでもよくて 受け入れるものとして生きることについて考えてみた 食事をして スーパーで飲み物を買って、歩いた  白

        詩 動きが止まる

          今日も「坊やヘアー」で生きる

          世の中の多くの男性が、髪にワックスを付けて立たせたり、前髪を分けておでこを出したヘアースタイルをしている 一方で、いつまでも小学生のような、いわゆる「坊や」みたいな髪型をして生きている人たちがわずかながらいる 一般的に男性は、早い人だとおそらく中学生くらいでワックスをつけ髪型をつくり始める この時点で「坊や」と「坊やでない」人間の割合は7:3ぐらいだろう まだ前者の数のほうが多い。 しかし高校生、大学生、社会人になるにつれそのの比率は減っていき、20代後半にもなると「坊や」

          今日も「坊やヘアー」で生きる

          詩 松屋の悲しみ

          松屋で牛丼を食べた。たくさんの紅ショウガを入れて、味わうというより炭水化物とタンパク質と塩分で、頭の中に沸いた食欲を打ち消すように食べる 店内に西日が差し込んでいる。学生の頃、国道沿いにある店舗で、まったく同じ姿勢で、同じ風体で食べていた気がする 店に入ってくる人と人。店員の人。システム化された、変わらない味 ある時は夜、自転車に乗って食べに行った。24時間営業の松屋 日本にナイトホークスが存在するとすれば松屋のカウンターだ 深夜、まばらな客と、国道沿いを走る車のヘッド

          詩 松屋の悲しみ

          情報の制限

          常にスマホを触っているのは 情報が好きなのか、それとも世界中で起こる争い事に心を痛めているのかというと、そういうわけでもなく とにかく、短絡的な刺激を必要としているだけなのだろう 情報の中身ではなく、刺激自体が目的となっていて 常に何か刺激が足りないという感覚=不満足の状態に置かれてしまっている スマホを見ているときに、本を読んでいるときとは違う、飢餓感や憂鬱感が付きまとうのは、情報が本のようにある一定の完結した物として統合されておらず、未完成の状態にあるからだろう 物事

          詩 この地点

          長生きできなそうって言っている たしかに毎日3時くらいまで起きていたらそうかもしれない 歯はぼろぼろで、睡眠も浅い そして、取り組むことが必要とも言っている 燃え尽きることにあこがれていても実際にできることは少ない でも、自分の満足感を基準にすれば別に何かの基準に合わせる必要はないから、全体的に肯定されている その部屋に閉じこもっていた自分が、今更こちらを見ている その視線に気づかないふりをして、特徴のない昼食を食べて過ごしている この地点は、幸福のようなものでもなく、

          詩 この地点

          詩 笑顔の男

          犬と猫などの動物のいる町 うどん屋もある たくさんの希望を持って来た 人格的にすぐれた人々のいない場所ではあるが むしろかなりありえない角度で こなす仕事 配達のような動き とにかく急いで動いて 精神を集中させている 私みたいな 足と手足 動く虫みたい 真っ赤なジャンバーを着た男が 身体能力の高そうな動きをして バスに乗り込んでいる その後の人生の消息は断片的で、資料が足りないから 想像で補うことにする ぱっとした見た目の世渡りのうまそうなやり方で 何を目的にしている

          詩 笑顔の男

          詩 すばらしい日々

           食べたくないのに食べてしまう 食欲が暴走して、丸亀製麺とマクドナルドで腹を満たしてしまう 炭水化物を取り入れて、すぐに眠くなって、起きると髪の毛が湿っている 元気を出してみる 外を歩いてみる 昼に起きたらすぐ夕方になるから もっと早めに起きて、ストレッチとかしてみたら 色々と改善して、すばらしい日々がやってくる

          詩 すばらしい日々

          詩 夢の眼

          髪の毛は短めで 何か強い熱があって、気になったら話しかけている 音楽を聴いたりもしていて、別に臭くはないから、人気者でもある 少し前まで一人暮らしをしていたらしい (その小屋の住人になって、エコ的なシステムの研究にいそしんでいる男の話を忘れてはいけない) とりあえず何か、はつらつとした人らしいのだが、私はあこがれるばかりで、写真すら見たことはなかった だから想像的なものでしかないのだが、そのような素晴らしい人間が実在することは、とても生きる糧になるんだと思っている

          生活と道具と自然と みちのく民俗村へ(岩手県北上市)

          岩手県北上市にある「みちのく民俗村」という場所へ行ってきた。 村内には茅葺(かやぶき)の民家がたくさん並んでいて、昔の家ってこんな風だったんだなぁという感想を持ちながら眺めていた。 いわゆる校外学習的な見学に終始してしまいそうな場所なのだが、せっかく来たのだしもっとこの場所を見て楽しもうと思った。 茅葺屋根とは白川郷などが有名だが、屋根を見てみると、文字通りかやで作られた屋根であることがわかる。 かやとは「ススキ、ヨシ、藁、イネ」などのことを言うらしい。普通に木の板で屋根を

          生活と道具と自然と みちのく民俗村へ(岩手県北上市)

          筋トレと料理について

          筋トレと料理を毎日するようにしている 筋トレは、youtubeで見つけた腹筋と腕立ての動画を2本。計10分くらい。ムキムキになる気はなくて、太らない程度にやっている。 料理はスーパーで食材を買い、クックパッドなどを見て気になったもの作ってっている。 どちらもゴリゴリ本気でやっているわけではなく、適当な感じで。 なぜ筋トレと料理をしているかと考えると、生活の中で、自分でコントロールできる領域があることは大切であると思うからだ。料理はレシピどおりに作れば必ず完成するし、筋トレ

          筋トレと料理について

          顔ばかりで疲れるからアニメを観る

          2週間くらい前から、ドラマを観ようと思い立って毎日作品を鑑賞している。 月曜は韓国ドラマ、火曜はアメリカのドラマ、水曜は日本のドラマというように曜日を決め、毎日違う作品を観ている でも挫折しそうになっている。 これまでドラマってあまり見たことなかったんだけど、映画に比べて予算が少ないからか基本会話シーンばかりだ。 良い作品の会話シーンは面白いのだけど、基本的に人間の顔ばかりが写っていて疲れてくる。 何かに悩んでいる顔、怒りの顔、笑っている顔、楽しんでいる顔、悲しんでいる

          顔ばかりで疲れるからアニメを観る

          詩 フードコート

          異様な大きさの、ショッピングモール フードコートの椅子に座っている サブウェイの、タコス味にかぶりついている男 ヘンテコなリュックと上下ちぐはぐな色合いの服 独り言を言っている 変な臭いもする この清潔な無菌空間の中に 異物として現れた 長楕円形サンドウィッチを食べる男について 語る言葉を保有していない この郊外の、デカめ空間の中に どのような夢がかつて存在し、消えていったのか ここが新しい物語が生まれる場所と言われてから すでに数十年が経過している 何も生み出さずに

          詩 フードコート

          詩 完全なる穴ぽこ君

          完全なる穴ぽこ君 頭と心に穴が開いてしまっている 穴ぽこ君 布団から起き上がれなくなって寝てばかりいる 完全に沈み込んで 夜にはお菓子を、主にマイクポップコーン(バターしょうゆ味)と ドリトス(メキシカンタコス味)を食べている 通り沿いのビッグボーイとはるやま 代替された郷愁を おいしいチョコ味のパン 友達いなくてもおいしいよ 自転車に乗って商店街を通り抜けた 銀色の水筒 切りそろえた髪の毛 ここはふるさとかもしれないが 今はこうして、夜の光跡群の中

          詩 完全なる穴ぽこ君