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詩 すでに終わったような

西洋へ行き 青い海とプールのある町で夏を過ごした
湿度のない晴れた空があって 立派な調度品のあるホテルにも泊まった
すでに人生が満たされたような夢を見た
船が沖を走っていく
風が部屋に吹き込んでいる
この夏の日々が終わって 新しい労働がはじまったのに
すでに人生は過ぎ去って 満足していた 
そしてこの地点まできた
もう到達点にいて 何か自分の願望とかそういうのはどうでもよくて
受け入れるものとして生きることについて考えてみた
食事をして スーパーで飲み物を買って、歩いた 
白い家々の連なる町とその裏側の電線のある街の境界線で 
日々を振り返って
ピザとサラダ パスタも食べたから私のことはもうどうでもいいと思いたい
誰かのものはない 思い出の透過者として 過ごすことに決めたんだ


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