詩 帰る場所
電車で独り言を話している ノビエのような顔をした男が
レシートの詰まった財布を手にして、電車を降りたあとはホームを歩いている
すでに交信が不能になってしまった頭でどこに帰るのか
いつか見た 丸坊主の男とは違うか
何か目的を持って歩いている
それらが 光るように 見える
北関東の 辺地で いくつかの廃棄物のある
土地ですら、解釈された場所なのに
夜明けまでの時間 みどりが覆いかぶさる イチジクの木
道の駅 自動販売機 夢の続きをみた
いつのまにか 渋滞する道を通って戻ってきた場所
温泉でも入って 暗い荒地から離れた場所で、もう一度ゆっくりしたいから
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