顔ばかりで疲れるからアニメを観る

2週間くらい前から、ドラマを観ようと思い立って毎日作品を鑑賞している。
月曜は韓国ドラマ、火曜はアメリカのドラマ、水曜は日本のドラマというように曜日を決め、毎日違う作品を観ている

でも挫折しそうになっている。

これまでドラマってあまり見たことなかったんだけど、映画に比べて予算が少ないからか基本会話シーンばかりだ。

良い作品の会話シーンは面白いのだけど、基本的に人間の顔ばかりが写っていて疲れてくる。
何かに悩んでいる顔、怒りの顔、笑っている顔、楽しんでいる顔、悲しんでいる顔

高機能カメラの高解像度で写された顔ばかり見ていると、疲弊してくる。
満員電車で、うっかり近くの人の顔にフォーカスを合わせてしまって、その造形のリアリティにうっとなってしまうように
やけに明るい洗面台で自分の顔をよく見てしまって何か変な動物みたいだなと思ってしまうように、顔を見続けるとけっこう消耗する。

だから最近は箸休めにアニメを見るようにしている。
アニメの顔は、描かれているもの以上に情報がないのが良い。
たとえばあるキャラクターにどれだけ近づいてみても、ある一定の色情報にのみが存在していて、いまこのキャラクターによって表現されている喜怒哀楽の感情は、架空の創造物でしかないという、どこか底が抜けたようなマジカルな感覚が、むしろ解放感をもたらしてくれる。



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