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マーダーミステリー白書

マーダーミステリーについて私(かわぐち)の考えや、ちょっとした情報などを書いて行こうかと思います。
読みたい方に届いて欲しい。そんな内容をつらつらと書いて行きます。
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#ゲーム

本当に推理は要らないのか?

巷ではマーダーミステリーの再定義で話題が持ちきりですが、その辺の話は書いても怒られるだけなので、子細に触れることはしません! 再定義とは別の話で、ジャンルについての見解はこんなエントリを書いたこともあります。参考程度に。 今回気になったのは、再定義の話に付随して、こんな意見を見かけたからです。 「犯人探し以外が主流なものが多く出回っています」はその通りでしょう。しかし「そういう趣向がプレイヤーに好まれていることに他なりません」は果たして本当にそうなんでしょうか? 根拠

システムを考える楽しさ②

前回は「インビジブル・メモリー」を例にシステムをどのように考えて作ったかを書きました。 今回は、「消えたパンツと空飛ぶサカナ」「ロナエナ ー厄災のギフト」「零に誠」の三つについて書きたいと思います。 この3つは同じ時期にまとめて作った作品で、システムを少しずつ改変したものになります。どのように考えてシステムを作ったのか、改変する理由は何か、といった部分を覚えている限りで書きたいと思います。 内容には各作品のネタバレも含まれるかと思います。 出来れば、プレイをしてから読ん

私の嫌いなマーダーミステリー

マーダーミステリーの定義云々の話をすると、「多様性ガー」と言われ、意見を封殺され、返って多様性の無いディストピアとなる気がするので、単純に「私の嫌いなマーダーミステリー」を書きます。 「私が嫌いな」と書きましたが、理由なく嫌悪しているのではなく、「ゲームとして面白くないから嫌い」とだけ言わせていただければ嬉しいです。あと、作品を挙げるわけではありません。「こういう作りのもの」という形で挙げて行きます。 1.気づき(推理)のない作品 これは何度も書いていますが、「帰納法」

マーダーミステリーの読み合わせって必要?

マーダーミステリーにて、プレイヤーが自分のキャラのセリフなどを順番に発言する「読み合わせ」ってよくありますよね? アレって、みなさん楽しんでやっているのでしょうか? 私はまったく楽しいとは感じられず、なんなら「嫌い」ですし、ゲーム上、私的には不利益があるので「やめてほしい」とすら思っています。 ただ、あまりそういう声が聞かれないので、今回は私の「読み合わせが嫌いな理由」をつらつらと書いていきたいと思います。もちろん好きな人もいると思いますので「こういうヤツもいますよ」って

理想のマーダーミステリー劇

私事ではございますが、むしろいつも私事ではございますが、先日、マーダーミステリー劇『Love Letter for You』の再演5公演が終了いたしました。 初演に続いて大変楽しい舞台だったんですが、今回、前回よりも会場がコンパクトになり(今回の会場が狭かったというより、前回の会場がめっちゃ広かったって感じです)一番後ろの席からでもお客様の反応をダイレクトに受け取ることができました。 お客様にめっちゃ笑って貰えているんですよね。結構どの回も。 本望というか、これをやりた

マーダーミステリーとはどのようなものか?

先日、舞台のお話をさせていただきました。 あ、現在はアーカイブ配信もモリモリやっていますので(12/31まで)ぜひご覧いただけると嬉しいです! https://twitter.com/madalove_stage/status/1574232429531131904 今回は、舞台用に作ったマーダーミステリーのシナリオを、実際に舞台を組み上げる脚本や演出の方々に「マーダーミステリーをどのように説明すれば理解してもらえるのか?」と悩んだ時、咄嗟に出てきたセンテンスの紹介と、

新感覚恋愛×マーダーミステリー劇 「Love Letter for You」

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マーダーミステリーを作っていたら脱出ゲームが解けるようになった話

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犯人役から見えてくるもの

私は結構な確率で犯人を引き当てる傾向にありますが(大体3割くらい)犯人をプレイしていると、楽しい作品と、楽しいと感じにくい作品の高低差が感じやすいです。 今回は、この「高低差」はどんなところから来ているのかを考えてみたいと思います。あくまで個人の見解なので、流し見していただければ。 「犯人」という役割が無機物な駒となっている最近のマーダーミステリーのトレンド(?)として、「作者の考えたストーリーをそのままプレイヤーに追体験してもらいたい作品」が多い気がしています。

本当にあった怖い話

お久しぶりになってしまいました。こんばんは。 今回は、マーダーミステリーの店舗をやっていて本当にあった怖い話をちょろっと書いてみようかなと思います。 言える範囲で もちろん言えないこともあります。あと、ゲーム中の珍プレーの話もありますが、基本リアルに怖い話です。でもホラーでもないです。 開幕5分でハンドアウトをほぼ読み上げるプレイヤーマーダーミステリーは各々に何かしら目的があり、その目的のために情報に秘匿性が生まれ、各自、情報の全開示をしにくくなっていると思います。まあ

本当に新規獲得できる?

なんかモヤモヤするので、ちょっと書いてみようかなと。 「新規獲得」を目的とするとき、色々な考え方がありますが、私が考える一番の近道は「初めての人でもそのコンテンツを存分に楽しむことができる」「魅力が理解が出来る」「そんなものを提供する」ということで、これが一番「ユーザーを定着させる」ことに繋がるんじゃないかと思っています。 そのアンサーが「消えたパンツ」であり、6月に発売になる「ロナエナ」だったりします。 料金を安くするなど入口を緩くする方法もあるかも知れませんが、それ

マーダーミステリー「加速する闇」

ローンチした矢先、緊急事態宣言的なアレで休業となってしまいましたが、今日は新作「加速する闇」についてつらつらと。 加速する闇は、TRPG等でお馴染みの「朱鷺田祐介」氏が制作したシナリオを、かわぐちが編集、改修をさせていただいたタイトルになります。 出会ったのは、もう1年半くらいまえでしょうか? 恐らく、一番最初のテストプレイをさせていただき、発想に感嘆した記憶があります。ただ、やはりマーダーミステリーとしては荒削りで、どんな作品に着地するかなーなんて楽しみにしつつ、それ

名探偵は君だ!怪奇都市伝説殺人事件

3/31 21時~放送の「名探偵は君だ!怪奇都市伝説殺人事件」を拝聴しました。こちら、dTVチャンネルでの独占放送となります!(「dTV」と「dTVチャンネル」は別モノなのでご注意!) ありがたい事に、プロデューサーさんからトリックスターのWebサイト経由でお声がけいただきまして、トリック監修なるポジションで関わらせていただきました。 とはいえ、私は推理作家でもなんでもないわけで(汗) 私の協力できる部分はトリックそのものより「視聴者の推理導線の強弱を考える」という部分

探偵・斑目瑞男の事件簿

ABCテレビさん制作のマーダーミステリー番組「探偵・斑目瑞男の事件簿」を視聴しました! さすが。ちゃんとしてる。 今まで観たどのマーダーミステリー番組よりもちゃんとしていました。 劇団ひとりさん、剛力彩芽さん、生瀬勝久さんというMC陣の安定した進行。参加者の演技もよく、番組として編集もされていて、色々クオリティが高いなと。 やっぱりマーダーミステリーはバラエティ番組と相性が良いですね。 面白かった! ただ1点だけ、残念だなと思ったのは「脚本(シナリオ)」でした。 も