水は1日2リットル飲みなさい神話。
水は1日2リットル飲みなさい神話。
あなたは1日どのくらいの水分を摂りますか?
朝に起きてお水をコップ1杯。
朝食のお味噌汁。
喉が渇いたときに1口2口。
食後にコーヒー1杯。
おやつどきにまた1杯。
夕食にまたお味噌。
お風呂の前にお水をコップ1杯。
寝る前にまた1杯。
書き出してみると意外と回数を飲んでいるように感じますね。
量にしてみると、どうでしょうか?
200mlのコップに3回。
300mlのお汁椀に2回。
200mlのマグカップに2回。
500mlのマグボトルを1本分。
全部で2100ml。
約2Lは飲んでいることになります。
ですが、それで本当に体には十分なのでしょうか?
あるいは過分ではないでしょうか?
1日にかく汗の量。
1日に行くトイレの回数。
これは人によって様々です。
また季節によっても変わってきますよね。
なおかつ、喉が乾きやすい人、体がむくみやすい人、トイレによく行く人、体質によって本当に個々に水分の排出状態は変わります。
なので、1日2L水を飲みましょう!は平均的な目安であって、みんながみんな1日2Lを飲んで健康になれるかというと、一概になれるとは言えないのです。
それを信じて、慢性的にむくみの症状があるような人が、毎日2Lの水分を摂り、頭痛やめまい、胃の痛み、冷え、下痢を起こしてしまう。
または、冷え性なのに体温より冷たい水を飲んでしまう。
とくに美容のため、ダイエットのために、一生懸命水分を摂っているはずが、別の症状に悩まされてしまう。
それでは、本来の目的を達成することはおろか、新たに発っした症状にさえ振り回されてしまいます。
飲んだら飲んだだけ、きちんと排出されている場合は、体が正常に機能しているのでそこまで問題ではありませんが、飲んだら体に溜まってしまう場合は、かなり厄介です。
自分の体がどういう状態であるかを見極めたうえで、摂る水分の量を調節しなければなりません。
もしかしたら、漢方を服用して体本来の機能を取り戻さなければならない場合もあるでしょう。
ですから、まず体に不調がある人は水分の量を見直してみましょう。
逆に便秘の人で、単に水分不足という場合の人もいます。
体格も違えば体質も違い、体の機能の状態も違う、千差万別の私たちが一様に「1日2Lの水分を摂る」を信じ込むことは、なかなかリスクがあることなのです。
ちょうどよい水分の摂り方をぜひ、あなたも覚えてください。
そして臨機応変に体に合わせて調節をしてください。
【ちょうどよい水分の摂り方】
基本は水か白湯を飲みましょう。
冷水や氷水はお腹を冷やしてしまうのでおすすめしません。
飲むタイミング
・朝起きたらコップ1杯
・朝食の汁物
・日中は、喉が渇くまえにこまめに1口2口程度飲む
・夕食の汁物
・お風呂に入る前にコップ1杯
・お風呂上がりにコップ1杯
・寝る前にコップ1杯
また汗を大量にかいたとき、喉がカラカラになったときに「かぶ飲み」するのは、うまく水分が吸収されず、ただ排出されるだけになってしまうので、少しずつゆっくり水分補給を行ってください。
上のような飲むタイミングの目安で水分を摂り、多いなと思えば回数を減らす、少ないなと思えばこまめに増やすを行ってみましょう。
水分摂り方を変えるだけでも、体調が変わる場合もあります。
よくよく自分の体と向き合って、あなた自身の体に合った水分摂り方を見つけてみてください。
あなたの体からの声は、いろんなタイミングで発せられています。
トイレの回数。
おしっこの色。
便の状態。
お腹の痛み。
頭痛やめまい。
むくみや冷え。
そして、どうか情報を鵜呑みにせず、知識に左右されずに、あなた自身の体の声を聞いてあげてください。
今回も、最後までお読みくださり、ありがとうございました。
これからも薬膳や体質、健康に関すること、私なりの視点で綴っていこうと思います。
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では、また次回のnoteでお会いしましょう!
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