老いゆく、おばぁちゃんと一緒に住んで思うこと。


去年、私は28歳の誕生日に結婚をした

まだお金もなくて
おばぁちゃんの家の二階に
住ませてもらうことになった

家賃がかからないのは
本当に有難い。


おばぁちゃんは86歳

おじいちゃんを亡くしてから
一人で住んでいる

いっぱい遊んでくれて大好きな
おばぁちゃんだった

最近は足が思うように動かなくなり
よく転ぶようになった
体がうまく動かないストレスや不安
からか
早く死にたいなどと言葉にするように
なった

そして、今までより頑固になり
思いやりもなくなったように思う

二階にいる私を呼び出し
クーラーがつかない、目覚ましを
セットしてくれ、テレビが消えないなどと
今までできていたことを頼むように
なってきた


仏壇にお線香をあげにいこうとした時
転んだ

二階にいた私が気付き助けに行った

這いつくばるように生きていた

もう、一人で暮らすのも限界かなと
見ていて思う

長生きすれば誰しもが老いる

でも見ているのが辛かった
怖かった
近くにいるのが怖くて目を逸らしたくなった

家族も心配や、ストレスも増え
段々優しく関われなくなってきている


おばぁちゃんは頑なに
老人ホームに行くことを
拒んでいる

周りの人が、老人ホームはあまり
よくないって言うから

周りの人が、息子の実家に行くのは
やめとけと言うから

周りの意見を聞き
私たち家族の意見はまったく聞くことは
なかった

一人で住みたいおばぁちゃんと、
見守ることしかできない家族

そして、見守る方も
疲れもでてきた
優しくもできない

一人の老人の老いていく姿を
近くで見て思うこと


生きるのって辛い

死ぬのも辛いけど
生きていくのも辛い


「こんなんになってまで生きるの
辛いよって」
おばぁちゃんが言った

切実な言葉だったと思う



老人ホームは辛い
老人ホームは最悪

その思い込みを捨てれば
近くにいる家族の意見に
耳を傾けられれば
今よりちょっと
楽に生きられるのではないかと思った


おばぁちゃんと長年一緒にいて
感じること

おばぁちゃんは歳を重ねて
余裕もなくなり
感謝を忘れた

そして、思いやりもなくなった

頑固になった


体もつらくて、余裕がなくて
しんどいからなのだろう

もともと
感謝、思いやり、素直さが
あったおばぁちゃんだから
尚更思う。


人間には、生きていく上で

感謝
思いやり
素直

がとても大切だということを。

感謝と思いやりと素直さを
持ち続けることができたら、、、


どんな未来があるだろう。

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