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子どもを怒ることは、やめなくてもいい‐怒りの感情との向き合い方②

さて、前回①の記事では
怒りは自然な感情だ
ということをお伝えしました。

ところで、なんで世の中ではこんなにも、
怒ってはダメだ
という価値観に溢れているんでしょうね?

怒りをぶつけられた相手が、いやな気持ちになるから?
まぁそりゃそうですね、いやな気持ちになります。
とくに私たち日本人って、輪を大切にしますので。
ずっと、そうやって育てられてきたわけです。

喧嘩してたら
大人(とくに母親)がすぐに仲裁に入ってきて、
喧嘩しちゃダメよ、怒っちゃだめよ、
優しくしなきゃだめよ、
他人に迷惑かけちゃだめよ、、と。
日本人らしいですね。
奥ゆかしさ、美徳でもあるでしょうけど、
じゃあそうやって、我慢して押し殺してきた自分の怒りって
どこに向かってるんでしょうか。

めぐりめぐって
我慢できないし喧嘩しちゃう。なんて未熟なんだ
と感じる我が子に
必要以上に怒りをぶつけていませんか?
(過去の私はそうでした)

たしかに、必要な場面で子どもを叱ること、しつけは大切なことです。

今ブームの「怒らない育児」
これが本来どういうものなのか、深く考えもせずに
ただ言葉そのままに受け取って
ただただ自由奔放にさせておくこと
と、勘違いされているお母様がたくさんいるなっていうのは
正直すごく思っています。

でもだからって
執拗に責め立てたり、怒鳴り散らかす必要もないんですよね。

家族以外の他人にはめちゃめちゃ気を使っていて、
イヤだと思ったことを伝えるのにも
別に怒鳴ったりなんてしないし、
どうやったらイヤな感じにならないで伝わるかな?って
言い方を考えますよね。

でも、家族に対してはどうですか?
同じようにしていますか?

自分のこれまでの我慢のはけ口を
家族、とりわけ子どもに、しちゃっていませんか?

でも、あなたのいちばん大切な人って、だれですか?
他人ですか?ちがうと思います。
子どもですよね。家族ですよね。
そのいちばん大切な人に、
窮屈な思いをさせたい、させて当然だ
なんて、思っていないはずです。

怒鳴らなくたって、しつけはできます。
強く怒らなくたって、伝わります。

怒って伝えられてきた子は
やがてお友達関係の中でも自分の思い通りにならないことがあると
怒って相手を従わせようとします。
そうすることしか、知らないからです。

丁寧に伝えられてきた子どもは、
やがてお友達に対しても丁寧に伝えられるようになります。

そして、丁寧に伝えるためには
まず、①でお伝えした
自分自身の感情をきちんと受け止めることが鍵になります。

③に続く・・・


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